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三菱重工相模原が栗田工業に逆転負け。2019年度シーズン初戦飾れず。

2019.05.25

栗田工業(黒ジャージー)が後半5連続トライで逆転勝利(撮影:見明亨徳)

 2019-20年シーズン、12季ぶりにトップリーグへ復帰する三菱重工相模原ダイナボアーズ。今季最初の練習試合を5月25日、トップチャレンジリーグの栗田工業ウォーターガッシュとおこない、31-40で敗れた。

 試合は栗田が前半8分、三菱陣のスクラムを起点にNO8が持ち出し最後はBKが仕留め先制した。
 三菱は16分、22分と栗田の反則で得たラインアウトからつないで連続トライし逆転。さらにゴール前で栗田ボールのラインアウトをスチールして3トライ目を奪い、17-5で折り返した。

 後半3分、加点したのはメンバーを入れ替えた三菱。ゴール前、右ラインアウトをモールで押してオープンへパスし、左中間インゴールへ運んだ。
 しかし、ここから三菱はディフェンスに緩みが生じたか。8分に栗田が敵陣22メートルライン内のスクラムを得ると、つないで右中間へトライ。16分にも同じアタックで7点を加え、24-19と逆転圏へ。そして4分後ついに逆転。さらに2つのトライを取りきり、5連続トライで40-24とした。
 三菱は終了間際に7点を返したが、届かず終えた。

 試合後、円陣を組んだ三菱。グレッグ・クーパーHCは「前半のメンバーはハートを見せてくれた。後半は個々のミスが出た」。交替メンバーへレギュラーを争う参加資格を問いかけた。

三菱重工相模のクーパーHC。後半のメンバーに問いかけた(撮影:見明亨徳)

 前半出場のPR成昂徳も「後半最初に簡単に点が取れたのが原因かな。35点も連続で取られることは決してありえない」と、昇格を決めてチームが良い雰囲気の中、あえて苦言を呈した。

 この日、デビューした三菱HO宮里侑樹。早大からプロ選手契約で加入したルーキーは後半始めにピッチに立った。ボールキャリーとして数回、突破する場面も見せた。試合後は反省しか出ない。「ディフェンスで、どこに入ったらいいのか戸惑いました。まったくアグレッシブにできなかった」。早大入学後、すぐにFL、3年生からはHOで伝統のアカクロ・ジャージーを着続けた好漢もまずは壁を感じた。ラグビーに打ち込める環境に感謝し、成長を目指す。

三菱重工相模のルーキーHO宮里は不完全燃焼のデビュー戦に(撮影:見明亨徳)

 勝った側、栗田は前週、ヤクルトレビンズに31-34で負けた。「今週は、その反省からディフェンスにフォーカスしていました。後半はその成果が出た。三菱に公式戦で勝ったのはだいぶ前」(山田紘也監督)。「前半は栗田が反則で自滅。後半は反則が減ったのでアタックもうまくできた」(PR金亨志)。6月から始まるトップリーグカップに向けて気持ち良い勝利を自らつかんだ。

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