ヨーロッパラグビーの最強クラブを決めるチャンピオンズカップの決勝が、現地時間5月11日にイングランドのニューカッスル(セント・ジェームズ・パーク)でおこなわれ、サラセンズ(イングランド)が昨季王者のレンスター(アイルランド)を20-10で下し、2季ぶり3回目の優勝を果たした。
先にリードしたのは、単独最多となる5回目の優勝と連覇がかかっていたレンスターだった。
序盤にPGで先制し、相手にイエローカードが出て数的有利だった前半31分にはゴール前のスクラムから攻め、PRタイグ・ファーロングがピック&ゴーでインゴールにねじ込み加点した。
一方のサラセンズは、38分にSOオーウェン・ファレルがPGを決め、ようやくこの試合初得点。さらにハーフタイム前には、相手に反則があり敵陣に入ってゴール前まで攻め込み、中央から左へ展開してファレルからクイックパスをもらったWTBショーン・マイトランドがトライを挙げた。ファレルはタッチライン近くからのコンバージョンキックも決め、10-10で折り返しとなった。
両チームともディフェンスが堅く、白熱の攻防が続いた。
だが58分(後半18分)、均衡が破れる。サラセンズの猛攻に対し、レンスターはトライを許さなかったものの、FLスコット・ファーディが反則で10分間の退出を命じられ、サラセンズはショットを選択して勝ち越した。
数的有利となって流れを引き寄せたサラセンズはさらに66分、ゴール前のスクラムから持ち出したNO8ビリー・ヴニポラがパワフルに突進してトライを決め、リードを拡大。
サラセンズは堅守を貫いて後半はレンスターに得点を許さず、2季ぶりのヨーロッパチャンピオンとなって歓喜した。