7月にブラジルで開催される「2019 ワールドラグビー U20トロフィー」で優勝することを目標とする20歳以下(U20)の日本代表は、強化を兼ねて「オセアニアラグビー U20チャンピオンシップ」(会場:ボンド大学/クイーンズランド)に参加し、開幕日の4月26日、開催国オーストラリアのU20代表に挑んだが、14-64で完敗となった。
日本は、強みのスクラムは相手より勝ったが、ラインアウトは精度を欠き、ブレイクダウンでも苦しんだ。
キックオフから1分も経たぬ間にあっさりディフェンスを破られ失点した。その後、激しいフィジカルプレーで応酬し、守りに粘りも出てきたが、12分にはゴール前のスクラムからショートサイドを攻められ相手に連続トライを許した。ゴールドジャージーを着た将来のスター候補が日本陣内で攻める時間が続き、20分、24分とスコアボードは動く。オーストラリアの選手は体格の大きいFWもハンドリングがうまく次々とつなぎ、32分には背番号7をつけた主将がタックラーを振り切ってゴールに持ち込み、5連続トライとなった。
オーストラリアの激しいディフェンスプレッシャーを受け、なかなかチャンスを作れなかった日本だが、34分、CTB長田智希(早稲田大)がインターセプトから約70メートル走り切り、ようやく得点した。
しかし3分後、オーストラリアがラインアウトからドライビングモールでゴールラインを越え、日本は7-36で折り返した。
後半もオーストラリアペースで進み、44分(後半4分)には背番号1をつけたPRが日本のタックラーを6人振り切ってチャンスメイクし、サポートの選手がオフロードで次々とつなぎトライを挙げた。55分にもオーストラリアが得点し、勝負はほぼ決まった。
日本は敵陣深くに入るも、なかなか相手の堅守を崩せずにいたが、67分、ゴール前のスクラムでアドバンテージを得ると、ボールをもらったSO丸山凜太朗(東海大)がキックでインゴールにボールを転がし、ディフェンス裏に抜けたCTB長田が押さえて2本目のトライを獲得。
しかし、オーストラリアは72分にインターセプトトライで流れを引き戻し、76分にはチーム10本目のトライを挙げ、大差となった。
4か国のU20代表が参加している今大会。オープニングゲームではニュージーランドがフィジーを53-7と圧倒しており、日本は4月30日におこなわれる第2戦でその“ベイビー・ブラックス”に挑む。