先日募集した平成アンケートに数々のご応募をいただきありがとうございました。今回はその結果を発表します。
平成で最も印象に残っている選手
平尾誠二(陶化中―伏見工/現・京都工学院―同志社大―神戸製鋼)
平成元年に日本代表の主将として対戦したスコットランド代表を破り、神戸製鋼では7連覇を果たすなど常にラグビーシーンの中心にいた。
応募者からは「全てが恰好良い。日本ラグビーを新しい時代に導いた先駆者。(福岡県 50代 男性)」「スキル、統率力、カリスマ性等があり、そのプレーを見ることが楽しみでラグビーを好きになるきっかけだった。(東京都 40代 男性)」「ミスターラグビー。この人なしでは今の日本のラグビーの発展は無かったと思う。ずっと憧れの人。(神奈川県 40代 女性)」など多くのメッセージが寄せられた。
2位には世界のトライ王、大畑大介と現役選手から五郎丸歩が同率で入った。大畑には「誰よりも早く、誰よりも強く、どんなジャンルのスポーツアスリートにも負けない身体能力で世界を感じさせてくれる選手でした。(神奈川県 40代 男性)」と思い入れいっぱいのコメント。五郎丸は「ワールドカップでの活躍はドラマティックだった。(新潟県 70代 女性)」などの声を集め、幅広い支持を感じさせた。
ちなみに4位にはジョナ・ロム―、5位にはトンプソン・ルークが続いた。
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平成で最も印象に残っているチーム
2015ワールドカップ日本代表
最も多くの票を集めたのは2015ワールドカップ日本代表だった。やはりあの2015年秋のインパクトは大きくみんなの記憶に残っていたようだ。
「2015年ワールドカップでの南アフリカ撃破は圧巻。(静岡県 20代 男性)」「南ア戦のあの勝利は日本の誇り(秋田県 30代 男性)」など南アフリカ戦がその理由として多かったが、
「努力は裏切らない事を証明してくれた!(神奈川県 40代 男性)」「選手、スタッフ、正にチームがハードワークを続けて歴史を作ったから(兵庫県 30代 男性)」というように、勝利だけでなくそのプロセスに共鳴したファンも。また、「ワールドカップにおいて、歴史的な3勝を挙げたから。(京都府 40代 男性)」「奇跡ではなく必然でワールドカップ3勝をあげた。(神奈川県 60代 男性)」など過去最高となった戦績を讃える声も多かった。
2位には平成21年度から平成29年度まで9連覇を達成した帝京大学がランクイン。
「大学ラグビーというカテゴリーにおいて、いろんな意味で革命的だったと感じます。(神奈川県 40代 男性)」「とにかく強かった。9年間頂点に立ち続ける重圧は凄かったと思う。岩出監督の指導やチーム作りも頂点に相応しいと思った。(神奈川県 40代 女性)」
3位は神戸製鋼だった。
「ラグビー界における平成の始まりは、神戸製鋼の日本選手権7連覇からと言っても過言ではない。人気、実力ともに一時代を築いた。(神奈川県 40代 男性)」「平成の初めに7連覇をし、震災や勝てない苦難の時期を乗り越え、生まれ変わるのではなく、あえて強かった当時の神戸製鋼のレガシー、OBの思いを大事にして平成最後にトップリーグ優勝を果たした神戸製鋼は、まさに平成を代表するチームといえるのではないでしょうか。(福岡県 40代 男性)」7連覇も圧巻だが、平成最初と最後に優勝したことも強く印象に残った。
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平成で最も印象に残っている試合
2015ラグビーワールドカップ 日本対南アフリカ
ダントツでこの試合が選ばれた。
「これしかないでしょう。史上最大のアップセットと言われる試合。最後の方はライブやテレビ画面を通じて世界中がジャパンコールで後押し。PGを狙わず勝ちに行き取り切った感動は今も体内に残っていて元気を出したいときにはビデオを見てエネルギーを貰っています。(神奈川県 60代 男性)」「平成だけではなく、ラグビー史上に残るジャイアントキリング(東京都 20代 男性)」「ラグビー、スポーツの面白さを再認識した史上最大の番狂わせ(大阪府 50代 男性)「忘れられません。深夜のテレビの前でハラハラドキドキしながら最後は息子と抱き合って喜んだことが昨日のようです。(埼玉県 60代 男性)」「日本ラグビーを誇りに思えた試合だった。(熊本県 20代 男性)」
2位には平成2年度全国社会人大会決勝 神戸製鋼対三洋電機が入った。
終了間際のイアン・ウイリアムスの同点トライが印象深かったようだ。「実力差が無い状況での拮抗、ワンプレー毎の駆け引きが、素晴らしかった。(東京都 40代 男性)」「ウイリアムスの逆転トライが強烈に残っているから(福島県 50代 男性)」「エイトのサイドアタック、飛ばしパス、ワンバンドの捕球、スピードに乗った走り、ポスト下に回り込んでのトライ…。必然がこれほど難しくて、これほど美しくて、これほど感動する、このことを教えてくれた究極の試合であった。(大阪府 50代 男性)」
3位は平成2年度全国大学選手権決勝 明治大学対早稲田大学。
「対抗戦で引き分けて再戦となった大学選手権決勝で、最後吉田主将が執念の逆転トライを決めたシーンは、昨日の事のように鮮明に覚えています。(兵庫県 40代 男性)」「吉田の逆転トライ!その後、ノーサイドの笛が鳴るまでどちらが勝つか分からない展開に痺れました。(埼玉県 50代 男性)」
◎
平成30年間で、日本のラグビーが劇的に変わってきたことを感じさせる結果になりました。今回の応募も10代から70代まで幅広い年齢層から寄せられました。ありがとうございました。
ラグビーマガジンでは平成のラグビーを振り返る「平成スポーツ史 ラグビー」を発行しました。絶賛発売中ですのでぜひ読んでみて下さい。
平成スポーツ史 1989-2019 Vol.2 ラグビー
▼特集内容
・時代の前夜。全国高校大会決勝の朝
伊藤紀晶(大阪工大高主将)×大友孝芳(茗溪学園主将)
・清宮克幸「できる」オトコの記憶
・平尾誠二「原点のフィールドへ」
・神戸製鋼「V7の秘密」
・明治大学「最強、喧騒、低迷を経て復活へ」
・大野 均「最多キャップ。支える生き方」
・平成ベスト15 村上晃一・選
・NECグリーンロケッツ「ミラクル7から黄金期を築く」
・啓光学園「ロイヤルブルーの壁」
・大畑大介「13年後の今も、世界最多」
・帝京大学「9連覇。『脱・体育会系』で大きな進化」
・サントリーサンゴリアス「忠誠心と管理術、絶妙のカクテル」
・エディー・ジョーンズ「歴史を変えた、徹底の人」
・2015世界が見た「日本34-32南ア」 他
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