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相手のムーブを教わりたい? サンウルブズ対ハリケーンズ前日の風景。

2019.04.19

サンウルブズのゲームキャプテンを務めるダン・プライアー(撮影:向 風見也)

 国際リーグであるスーパーラグビーに日本から参戦するサンウルブズは、4月19日、東京・秩父宮ラグビー場で第10節の試合をおこなう。相手は2016年王者のハリケーンズだ。前日の18日、両軍は試合会場で最終調整を実施。ゲーム主将の2人が取材に応じた。

 ここまで2勝6敗のサンウルブズではFLのダン・プライアーが「ハリケーンズはすごくいいチームですが、サンウルブズのラグビーをすればいい試合ができる」。休息週前の第8節では、敵地メルボルンのAAMIパークでレベルズに15-42で完敗(6日)。今季ここまで5勝2敗1分のハリケーンズを迎え撃つにあたり、「選手たちは修正点を自分で見つけ、何をすべきかをわかった状態です」と話す。対する先発WTBのベン・ラムとは旧知の仲だといい、こう笑う。

「今夜、彼とディナーに行き、ハリケーンズのBKのムーブのひとつでも教わろうと思います。また、彼にはあまりハードに来ないよう伝えたいです。前回、我々はミスが多くエナジーも低かった。しかし、まだまだ残り試合も多く、プレーオフ進出へのチャンスも残っている。細かいミスをなくして前進していきたい」

オールブラックスのSHでもあるTJ・ペレナラ(撮影:向 風見也)

 一方、ハリケーンズのSHを務めるTJ・ペレナラは「サンウルブズはここまで2勝も、いい試合をしてきている」と気を引き締める。

「サンウルブズはどこからでも得点できる印象で、守りにも素晴らしいものがある。こちらはこちらで自分たちのラグビーをすることを忘れず、楽しんでやりたい」

 チームのジョン・プラムツリー ヘッドコーチは、サンウルブズとリンクする日本代表でディフェンスコーチを務めている。指揮官とサンウルブズとの関連性がこの試合に影響するかと聞かれ、ペレナラはこうも話した。

「相手チームが誰であれ、プラムツリーは私たちのチーム(のプレー)をオーガナイズしてくれています。確かに、彼が日本代表の内部にいることで、我々が今週得られることもあります。ただ総じて言えるのは、私たちは常にできることを一貫してやる、ということ。相手も私たちに合わせて(プレー選択を)変える可能性、能力を持っている。そんななか、私たちがいかにぶれずにいられるか(が鍵)」

 この一戦は、サンウルブズが2020年をもってスーパーラグビーを除外されると決まってから最初のホームゲームとなる。

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