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東日本大学セブンズで明大が「いい経験」の3連覇。指揮官交代の大東大も成果。

2019.04.14

決勝でトライを決めるなど優勝に貢献した山崎洋之(撮影:福島宏治)

 関東トップレベルの大学クラブによる7人制の大会、東日本大学セブンズの第20回大会が4月14日、東京・秩父宮ラグビー場であり、1回戦勝利チームによるチャンピオンシップトーナメントで明大が3連覇を達成。同敗者によるコンソレーショントーナメントでは大東大が頂点に立った。

 昨季の大学選手権で22年ぶり13回目の優勝を果たした明大はこの日、準決勝で帝京大を12-10と制した。後半ロスタイムの連続攻撃で逆転勝利を挙げ、山村知也・大会主将は「きつくても一人ひとりが走れた」と満足した。ファイナルでは山崎洋之が逆転トライを決めるなどし、東海大に25-5と貫録勝ち。常翔学園高時代に男子セブンズ日本代表に選出経験のある1年の石田吉平も、持ち前の突破力を披露した。

 チームはこの大会に向け、伊藤宏明コーチのもと1日かけて準備していた。田中澄憲監督はこう総括した。

「一人ひとりの勝ちへの姿勢が、特に準決勝、決勝で見られたのがすごく嬉しかったです。短い準備期間のなか選手はよくやった。勝ったことでスタッフもいい経験を積めたと思っています」

 大東大は、3年のシオペ・ロロ・タヴォ、1年のサイモニ・ヴニランギといった留学生が大会中に故障するなか勝ち進んでいた。今シーズン、コーチから昇格の日下唯志監督にとっては、今回が指揮官として初のタイトルとなった。日下監督はこう振り返った。

「セブンズの練習期間は数日間程度でしたが、15人制の練習でやってきたことはセブンズでも活かせると思っていました。1試合目(日体大に12-26と惨敗)では力を出し切れなかったものの、(目指している)つなぐラグビーができた。(留学生の)怪我人は出てしまいましたが、日本人の選手にとっては自信になる結果だったと思います」

 以後は各チームとも15人制の強化に注力しそうだ。

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