ラグビーリパブリック

帝京大ルーキーの李承信は、世界で活躍する手段を見出した?

2019.04.14

大阪朝鮮高のキャプテンを務め、昨年度の全国高校大会でプレーした李承信(撮影:松本かおり)

 昨季の大阪朝鮮高ラグビー部主将で今季から帝京大でプレーする李承信は、4月13日、35人帯同の「TIDキャンプ 2019年度第1回合宿」(4月12~14日、千葉・アークス浦安パーク)の練習に参加。当面は20歳以下(U20)日本代表入りを目指す。3月は高校日本代表としてウェールズ遠征を経験。上部カテゴリーから声がかかった背景をこう語った。

「高校ジャパンが終わり、高校ジャパンのスタッフの方も言っていたのですけど、ここを土台にU20のステージへ行くことは、皆ができることじゃない。大学に入って間もないなかでこういう経験ができるのは貴重です」

 身長175センチ、体重77キロと決して大柄ではないが、スキルフルなCTBとして注目されてきた李。「サッカー、やってたんで」とロングキックを放ち、防御のギャップを鋭く駆け抜ける。

 各種プレーのうち本人が強みに掲げるのは、「ハンドリング」。プレッシャー下での正しい捕球とパスさばきだ。その心は。「いろいろと高いレベルを経験したなかで、自信を持っている」。自分で得意だと思うプレーより、実際に世界で通用したプレーに活路を見出したいようだ。

「コンタクトはまだ弱いですが、ハンドリングは自信を持っている。高いレベルで生きていくのなら、そういう部分(高質な捕球とパス)を意識したいです」

 2019年度の目標を聞かれると、昨季大学選手権での連覇が9で止まった帝京大への思いも明かす。

「目標は……。U20に入るのもそう。あとは(帝京大は昨季の)大学選手権で(準決勝で)天理大に負けているので、自分が4連覇するためにも(今季から)メンバーに入ってチームに貢献したいです」

 リアリストが大きな目標を掲げる。その妙味を感じさせた。

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