4月3日、オーストラリア大使館が今秋のラグビーワールドカップ、来年の東京オリンピック&パラリンピック開催に際し、スポーツ外交をテーマにした「AUS+RALLY」(オーストラリー)キャンペーンを起ち上げたことを発表。同日、港区三田の大使館でおこなわれたお披露目のパーティーに、オーストラリア代表“ワラビーズ”のマイケル・チェイカHC(ヘッドコーチ)らが出席した。
「AUS+RALLY」キャンペーンは、同国ラグビー協会、オリンピック・パラリンピック両委員会と提携。スポーツを外交政策の重要な柱として位置づけ、日本とオーストラリア両国でさまざまな交流を図っていくもの。詳細については、今後発表されるという。会にはオーストラリア側からリチャード・コート駐日オーストラリア大使、チェイカHC、過去4回の五輪に出場した競泳金メダリストのリーゼル・ジョーンズ氏、2016年にリオで開催されたパラリンピックでカヌーの金メダルに輝いたカーティス・マクグラス氏が出席。復興大臣の渡辺博道氏も特別ゲストとして参加し、満開の桜のなか、1000人近い招待客が訪れた。
イベントの途中で短い囲み取材に応じたチェイカHCは、2020年度限りでのサンウルブズのスーパーラグビーからの除外を「個人的にとても残念に思う」とコメントした。
「彼らは多くの観客を惹きつけるエンターテインメントなラグビーをしていたし、年々よくなっていた」
現在、多くのオーストラリア出身選手が日本のチームでプレーしているが、「オーストラリアは世界中のどの国よりも、日本と強い関係を築いている」と述べた。
「今朝、ワイクリフ・パールー(元オーストラリア代表NO8)と一緒に朝食をとりました。彼はいまセカンド・ディビジョンのチーム(栗田工業)に所属している。彼以外にもアダム・アシュリークーパー(元 神戸製鋼)、マット・ギタウ(サントリー)、クリス・レイサム(元 九州電力)……。それぞれが独自に日本とのコネクションを持っています。パナソニックはウェスタン・フォースとエキシビションマッチをしたり(昨年8月)、松島(幸太朗)がワラターズのエクスチェンジ・プログラムでプレーしたり(2015年)と、さまざまな交流をしている」と幅広い知識を持っていることをうかがわせた。
また、オーストラリアの記者から、2月初旬にワラビーズを離れたスティーブ・ラーカム(アタックコーチ)の後任に関して質問がとんだが、「まだ決まっていない。スーパーラグビーを終えてからになる」と答えるにとどまった。