記者会見に続いて開かれた『ウェルシュ・アフタヌーンティと楽しむお花見会』では、女子ウエールズ代表の前主将、レイチェル・テイラー氏がウエールズ語で乾杯の音頭を取った。
「ヤヒーダ!」
私たちはラグビーを愛し、自分たちの言葉、文化、そして、家族のようなつながりを大切にする。約2時間のうちに、何人もの人がそう言った。
2019年のシックスネーションズを制したウエールズ。ワールドランキングでも2位に躍進し、ワールドカップまで約半年となったいま、もっとも勢いがあると言ってもいいだろう。
3月28日、好調な代表チームを支えるウエーズ協会が、東京・半蔵門の駐日英国大使館でプレスカンファレンスを開いた。
会場には、以前にウエールズ代表として活躍した選手も参加した。
ひとりは、44キャップを持つリース・ウィリアムズ氏だ。WTBとして活躍。現在は同協会のグループ事業開発担当マネージャーを務めている。
「ワールドカップが終わったときには、ウエールズが世界ランキングで1位になっていると思う」と話し、集まった人たちを沸かせた。
元代表HOのヒュー・ベネット氏もいた。こちらは51キャップを持ち、2003年大会から3度のワールドカップを経験している。
現在はアシスタントS&Cコーチとして代表チームに関わっている。「(大会本番は)初戦が大事」と上昇のための鍵を口にした。
選手たちは国内シーズンを終えた後に体を休め、開幕の10週間前からハードなトレーニングに取り組むという。
大会前にイングランド、アイルランドとそれぞれ2試合ずつのウォームアップゲームをおこなうことが決まっている。
8月11日、17日にイングランドとアウェー、ホームの順で戦い、8月31日、9月7日にアイルランドとホーム、アウェーの順で戦う。
トレーニング計画も万全だ。
6月半ばから2週間はスイス、フィーシュへ向かう。同地では標高800メートルのところで練習をして、2500メートルの高地にある宿泊施設を利用する。能力の向上を、より効率化するためだ。
8月下旬にはトルコのアンタルヤへ。ここでは、残暑きびしい9月下旬の日本の気候に向けての対策だ。
大会直前には、福岡・北九州でキャンプを張る。カンファレンスでは、そこでの時間をより快適に、より充実したものにするために、これまでやってきたこと、やっていること、レガシーを残したい意志なども紹介された。
会場には北九州市の市民文化スポーツ局の担当者も訪れていた。時間をかけて、地域とウエールズの密接な関係を築いてきただけに、チームから「第2のホーム」という言葉が出たときには頬が緩んだ。
◆ウエールズと北九州の結びつきがよく分かる『camp kitaq』https://www.youtube.com/channel/UCXodhZRM-kJHRL2KtpEPpRg/featured