2016年から3季連続準優勝で、今年こそはと悲願のスーパーラグビー初制覇に燃えるライオンズ(南アフリカ)が、3月23日にシンガポール・ナショナルスタジアムで日本チームのサンウルブズと対戦する。ライオンズは今季これまで3勝2敗。好調とは言えないが、先週のレベルズ戦は28点ビハインドから逆転勝ちしており、しぶとさがある。
ライオンズは怪我人が続出しており、チーム事情は苦しい。
主将のNO8ワーレン・ホワイトリーが胸筋を負傷して離脱中。昨年、南ア代表に招集されながら膝の故障でデビューできなかったFLカイル・ブリンクもまだリハビリに取り組んでおり、セカンドローで活躍が期待されていたローレンス・エラスマスも足の骨折から復活できていない。
さらに、ヤマハ発動機ジュビロの選手でもあり昨季トップリーグのベストフィフティーンに選出されたことでも知られるFL/NO8クワッガ・スミスは、レベルズ戦で股間部分の腱を痛めて離脱となり、シンガポール遠征は不参加。回復まで6週間かかる見通しだ。
開幕から背番号1を任されていたPRディラン・スミスはほお骨を折り、前節のチーム・オブ・ザ・ウィーク(週間ベストフィフティーン)に選出されたWTBアンドリース・クッツェーはハムストリングを痛めサンウルブズ戦は出場不可となった。
それでも、先発には世界最高のHOと呼ばれるマルコム・マークスのほか、LOマーヴィン・オリー、FLステファン・レヴィース、SOエルトン・ヤンキース、CTBライオネル・マプー、WTBコートナル・スコーサンといった6人の南ア代表キャップ保持者が並ぶ。サンウルブズにとっては、エキサイティングな新鋭のCTBワンディシレ・シメラニも注意が必要な選手で、昨年のワールドラグビー年間最優秀新人賞に選ばれたWTBアピウェ・ディアンティはベンチで待機する。
FWのキープレーヤーのひとりとなるFLマーナス・スクーマンは、「サンウルブズは危険なチームであり、本当に大きな脅威だ。彼らは絶対に、過小評価されるべきではない」と警戒している。
<ライオンズ (3月23日・サンウルブズ戦) 試合登録メンバー>
1.スティ・シトレ 2.マルコム・マークス(主将) 3.カールー・サディー 4.ライノー・ハーブスト 5.マーヴィン・オリー 6.マーナス・スクーマン 7.ステファン・レヴィース 8.ルアン・フェルマーク 9.ニック・グルーム 10.エルトン・ヤンキース 11.コートナル・スコーサン 12.ライオネル・マプー 13.ワンディシレ・シメラニ 14.シルヴィアン・マフーザ 15.タイローン・グリーン
〔リザーブ〕
16.ロビー・クッツェー 17.ネイサン・マクベス 18.フランス・ファンヴァイク 19.ヴィルヘルム・ファンデルスライス 20.ジェームス・フェンター 21.ロス・クロニエ 22.ジアニ・ロンバード 23.アピウェ・ディアンティ