相手ディフェンスに接触することなく陣地を進められる効果的な方法として、世界中で研究が進んでいる「キック戦術」。現在の日本代表のアタックでも重要なパートを占めるこの戦い方を詳細に解説した画期的な本が、このたび発刊された。『マルチアングル戦術図解 ラグビーの戦い方 キック戦術の実践』だ。
著者は、『もっとも新しいラグビーの教科書』シリーズでおなじみの知将、土井崇司氏(前 東海大仰星監督/現 東海大相模高・中等部総監督)。本書の最大の特長は、立体的な図版を活用し、複雑で多岐にわたるキックシチュエーションを誰にでもわかりやすく、実際のプレーをイメージしやすい形で説明している点だ。マルチアングルでさまざまな視点から分析した図もふんだんに掲載されており、全体と細部の両方を同時に把握できる構成にもなっている。
実際にプレーしている選手に役立つのはもちろん、観戦するファンにとってもラグビーの楽しみ方を大きく広げてくれること間違いなしのこの一冊。ぜひ手にとって、熟読してほしい。
『マルチアングル戦術図解 ラグビーの戦い方 キック戦術の実践』
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【著者プロフィール】
土井崇司(どい・たかし)
1959年生まれ、大阪府出身。東海大を卒業後、1984年に当時創立2年目の東海大仰星高に赴任。同高ラグビー部を、’92年の初出場を皮切りに全国高校大会に14回出場の強豪へと育て上げる。監督として’99年度の第79回大会、2006年度の第86回大会で優勝、総監督として’13年度の93回大会で優勝。’14年より東海大ラグビー部のテクニカルアドバイザー、’16年より東海大学付属高校の学園ラグビーコーディネーターを務め、’17年より東海大相模高・中等部に赴任、ラグビー部総監督となる。’15年に「もっとも新しいラグビーの教科書」、’16年に「もっとも新しいラグビーの教科書2」(ともにベースボール・マガジン社)を上梓している。