ラグビーリパブリック

サンウルブズ内田、痛恨のワンシーンを振り返る。

2019.03.18

レッズ戦の終盤、内田啓介(右端、背番号21)がキックをチャージされ同点とされた(Photo: Getty Images)

途中交代で入ってすぐ、逆転につながるトライを挙げた内田(中央)だったが…(Photo: Getty Images)

 3月16日、東京・秩父宮ラグビー場。レッズ戦の後半28分から登場したサンウルブズのSH、内田啓介は、天国と地獄を味わった。
 
 投入されるやトライを決めて5点差を同点にしたかと思えば、31-26と5点リードで迎えた35分、自陣ゴール前右でボックスキック(SHなどが接点の後方から蹴り上げるキック)をチャージされる。間もなく失点し、31-31と追いつかれる。

 31-34のスコアで今季戦績を1勝4敗とし、こう悔やんだ。

「(サンウルブズは)後半出場組が出る前にトライを取られていて、僕たちで何とかしようという感じで入った。それで運よく自分がトライを取ったのですが、結局、自分がミスをしてひっくり返された。細かいところを見直さないといけないです」

 後半35分のワンシーンについて聞かれると、「うーん…」と間を置き、こう言葉を選ぶ。

「(後方の味方から)キックのコールが出て、蹴ろうと思ったら、ボールが後ろにあった。あまり、覚えていないですね」

 どうやら、周りに蹴るよう促されて応じた瞬間、ボールを相手に当ててしまったようだ。

 本来ならば、自身がキックをするコースに味方FWを立たせてチャージを防ぎたかった。裏を返せば、味方FWが率先してチャージのコースを防がなくてはいけなかった。このあたりの瞬時の連係に関し、内田は「指示は出して、(ブロックする選手が)いてくれてはしたんですけど…。…まぁ、僕のミスだと思います」と自責の念にさいなまれる。

「すぐにキックを蹴らなきゃいけない状況だったので。(緊急時でも)慌てない、ということを意識しないといけない」

 今秋開幕のワールドカップ日本大会で日本代表入りを狙う27歳。別動隊で動くワールドカップトレーニングスコッド組を含めた形での競争に勝つべく、これからミスを取り返すような働きをしたい。23日、シンガポール・ナショナルスタジアムでライオンズと戦う。

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