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NZ銃乱射事件を受けハイランダーズ×クルセイダーズ戦中止 犠牲者を悼む

2019.03.16

クライストチャーチを本拠地とするクルセイダーズ(Photo: Getty Images)

悲しみに包まれるNZ。事件があったモスクの近くの公園で花束をたむける人々(Photo: Getty Images)

 ニュージーランド南島のクライストチャーチでイスラム教の礼拝所が襲撃され、49人が死亡した銃乱射事件を受け、16日に同島南部のダニーデンで予定されていたスーパーラグビーのハイランダーズ対クルセイダーズ戦が中止となった。

 テロ事件があったクライストチャーチはクルセイダーズの本拠地。ダニーデンはそこから南西へ300キロ離れた所で、両チームはよきライバル関係にある。

 大会を統括するSANZAARの執行委員会は、主要な関係者・組織と緊急会議をおこない、安全確保と人々の心情などを考慮し、中止を決定。ニュージーランドラグビー協会によれば、警察と会場管理者からは試合を実施することは可能だと言われたが、両チームからの強い合意で、犠牲者を悼むために中止を決断したという。

 この試合は引き分け扱いとなり、両チームは総勝点に2ポイントずつ加算された。

 現在、日本チームのサンウルブズでヘッドコーチ代行を務めているスコット・ハンセン氏はクライストチャーチ出身であり、16日のレッズ戦後、「チームを代表して、応援のメッセージを、悲劇が起きたクライストチャーチに送りたい。サンウルブズには同地出身の選手、子どもがいる選手がいて、人ごとではない。ラグビーができることは幸せなこと。プレーを見せることで、クライストチャーチの人々の役に立てたらと願っている」とコメントした。

サンウルブズとレッズの選手、観客も秩父宮ラグビー場で黙とうを捧げた(Photo: Getty Images)
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