2016-2017、2017-2018のワールドラグビーセブンズシリーズ総合チャンピオンである南アフリカが、苦しい戦いが続いていた2018-2019シーズン、ようやく1冠目を獲得した。今季第6ラウンドのカナダ大会が現地時間3月9日、10日にバンクーバーでおこなわれ、プールAを1位通過した南アは、カップトーナメントでアルゼンチンとフィジーを倒して決勝に進み、最後はフランスを21-12で下し、優勝した。
今季のワールドセブンズシリーズ(全10ラウンド)で最終総合順位が1位~4位のチームは東京オリンピックへの出場権が与えられることになっており、南アはイングランド(オリンピックではイギリス代表を結成)を抜いて4位に浮上した。
一方、2005年パリ大会以来、2度目の優勝には届かなかったフランスだが、バンクーバーで奮闘する前は、今季ベスト8入りは第4ラウンドのシドニー大会だけで、前週のラスベガス大会では招待チームのチリにも敗れ最下位(日本とともに15位タイ)に終わっていただけに、大躍進となった。カップ決勝進出は2012年12月のポートエリザベス大会(南アフリカ)以来だった。
なお、今回のバンクーバー大会では、コアチームに再昇格して2季目のスペインが、今季2冠を獲得して総合2位につける強豪のニュージーランドを初めて倒すという波乱があった(プールC:26-24)。惜しくも8強入りを逃し、チャレンジトロフィートーナメントでは開催国のカナダに敗れたスペインだが、13位決定戦では日本に15-10で競り勝った。
次のラウンドは、歴史と絶大な人気を誇る香港セブンズ。4月5~7日に香港スタジアムで開催される。