ワールドラグビーセブンズシリーズの今季第6ラウンド、バンクーバー(カナダ)大会は、現地時間3月10日に順位決定戦がおこなわれ、下位チームのトーナメントにまわった男子セブンズ日本代表はケニア戦で1勝したものの、最後はスペインに敗れ、14位に終わった。
大会初日のプール戦で全敗し、チャレンジトロフィーを目指した日本だが、同準々決勝でウェールズに0-35と完敗した。
前半、後半ともキックオフでボールを確保できず相手に主導権を握られ、ブレイクダウンの苦戦も失点につながった。18歳の俊敏な石田吉平がビッグゲインして会場を沸かせたシーンもあったが、日本は得点できなかった。
13位以下のトーナメント初戦ではケニアとぶつかり、22-14で勝利。
この試合でも相手に先制を許したが、前半5分、ブレイクダウンでターンオーバー後、タップからの速攻でつなぎ本村直樹がゴールへ駆け抜け、同点に追いついた。6分すぎには藤田慶和がディフェンス裏にキックし、ボールを確保した本村が連続トライ。12-7で折り返した。
後半、日本はキックオフボール確保で攻め込み、副島亀里ララボウ ラティアナラのトライでリードを広げた。集中力高く、後半は敵陣でプレーし続けた日本は終盤にも小澤大が得点し、今大会初勝利を挙げた。
13位決定戦でも勝って終わりたかったが、プールステージで強豪のニュージーランドを初めて倒し自信をつけていたスペインに、10-15で敗れた。
開始20数秒で相手のパワフルなランナーに突破され失点。追う展開となった日本は前半3分、スクラムでこぼれたボールを拾った野口宜裕が自陣から走り切り、同点とした。
しかしその後、スペインに勝ち越しトライを許し、5-10で迎えた後半の開始早々、日本は自陣深くでプレッシャーをかけられ反則を犯し、速攻を仕掛けたスペインにトライを奪われ10点差となった。
それでもリスタート直後、今度は小山大輝と本村が相手にプレッシャーをかけ、こぼれ球を拾った本村がゴールへ走り切り5点差に詰めた。そしてフルタイムを知らせるホーンが鳴ったあと、日本は敵陣深くでPKを得、藤田がクイックタップから仕掛けたが、大外にいた後藤輝也へのパスは低くなってつながらず、好機を逃して惜敗となった。
日本は今大会で2ポイントを獲得したが、今季総合ランキングはコアチーム中最下位(15位)のままで、獲得ポイント総数は14点。残留争いのライバルであるウェールズとケニアは同数で計18点となっている。残りは4大会。次のラウンドは4月5~7日に香港で開催される。