ラグビーリパブリック

マフィがサンウルブズ加入! スーパーラグビーの舞台に復帰へ

2019.03.10

スーパーラグビー31試合出場の経験を持つマフィ。サンウルブズには初参加となる(撮影:長岡洋幸)

 日本代表として2大会連続のワールドカップ出場を目指すアマナキ・レレイ・マフィ(NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス所属)が、スーパーラグビーの日本チームであるサンウルブズに加入することが決まった。サンウルブズを運営するジャパンエスアールが3月10日に追加招集を発表。マフィは同日、合流する。

 昨年7月に暴行事件を起こす前は、日本だけでなく、オーストラリアのメルボルンでも最も人気がある選手のひとりだった。2017年に同地を拠点とするレベルズに加入し、NO8としてレギュラーシーズン全15試合に先発出場。ボールキャリー数、ボールを手に走った総距離、オフロード、タックルの数でトップ10入りし、レベルズのシーズン最優秀選手に選ばれ、「アマナキはオーストラリア・カンファレンスで最も圧倒的な力を持つフォワードだ。彼はすべての試合で常にハードランニングとフィジカルの存在感で輝き、すぐに仲間からの高い尊敬を集めた」とチームのCEOにも絶賛された。
 再契約を熱望されて昨年もレベルズでプレーし、ボールキャリー数はトップになるなど、南半球の一流選手が集まるスーパーラグビーでチーム・オブ・ザ・ウィーク(週間ベストフィフティーン)に5回選出される奮闘ぶりで、大黒柱として、初のプレーオフ進出を目指したレベルズをけん引した。
 しかし、最終戦で敗れて悲願を達成することができなかった夜、遠征先のニュージーランドで、同じトンガ出身のチームメイトだったロペティ・ティマニと酒の席でケンカになって暴行し、逮捕され、世界中のメディアでも取り上げられバッシングを浴びていた。

 謹慎のあと、昨年11月24日にNTTコミュニケーションズの一員として公式戦に復帰。ティマニとの和解はまだ成立していないが、開幕まで約半年と迫ったワールドカップへ向けて日本代表にとっては必要な選手であり、3月4日から7日まではワールドカップトレーニングスコッドのキャンプに追加招集で参加していた。

 サンウルブズは昨日、ブルーズに惜敗し、今季1勝3敗。ニュージーランド遠征を終え、3月16日には東京・秩父宮ラグビー場でレッズ(オーストラリア)と対戦する。マフィがいつサンウルブズデビューとなるかは未定だが、チーム浮上の起爆剤となる活躍が期待される。

Exit mobile version