スーパーラグビー第4節。ニュージーランド遠征で連勝を狙った日本チームのサンウルブズだが、3月9日にノースハーバーのQBEスタジアムで挑んだブルーズ戦は、20-28で惜敗した。サンウルブズの反則数は14と多く、イエローカードを2枚提示され、規律の悪さが敗因のひとつとなった。
ブルーズは今季初勝利で、両チームともこれで1勝3敗。サンウルブズの総勝点は「5」のまま。
序盤はサンウルブズがPGでリードしたが、6-3で迎えた前半21分、サンウルブズの反則で敵陣22メートルライン付近まで上がったブルーズがラインアウトからのテンポのいい攻撃でトライを取り切り、逆転した。
サンウルブズは30分、細かいパスつなぎで左サイドを攻略し、NO8ラーボニ・ウォーレンボスアヤコがゲイン、サポートした初先発のSO松田力也がゴールへ駆け抜け、再びリードを奪った。
しかしブルーズは34分、ゴール前のスクラムで押し勝ってアドバンテージを得、NO8アキラ・イオアネから長いパスをもらった弟の左WTBリーコ・イオアネがトライを挙げた。コンバージョン成功で勝ち越し。
サンウルブズは13-15で折り返した。
後半最初に得点したのはブルーズだった。48分(後半8分)、サンウルブズが自陣深くでラインアウトにミスがあった直後、ブルーズはスクラムから左へ展開してWTBイオアネががら空きのスペースを抜けトライを決めた。ニュージーランド代表で、今年のワールドカップでも注目の的となる最強フィニッシャーのリーコ・イオアネは、この試合最初のトライも決めており、ハットトリック達成となった。
ブルーズがゲームの主導権を握ってサンウルブズに反則が続くようになり、56分にはFBセミシ・マシレワが明らかなオフサイドでイエローカードを提示された。
敵陣深くで数的有利となったブルーズは直後、WTBイオアネが4つ目のトライを決めリードを広げた。
サンウルブズは62分、ゴール前の連続攻撃を途中出場のLOヘル ウヴェがフィニッシュし、コンバージョン成功で5点差に詰める。
しかし、がまんのディフェンスを続けていたサンウルブズだが、74分、またも反則でHOネイサン・ベラにイエローカードが出され、残り時間を14人で戦うことになり、PGで8点差としたブルーズが逃げ切った。
サンウルブズは次週(3月16日)、ホームの東京・秩父宮ラグビー場でオーストラリアのレッズと対戦する。