今季スーパーラグビーは開幕から2連敗中のチーフス(ニュージーランド)だが、3月2日に地元ハミルトンのFMGスタジアム・ワイカトでおこなうサンウルブズとの試合は、若手が多い布陣で臨む。
昨年、秩父宮ラグビー場で61-10と圧倒した日本チームを侮っているわけではない。コリン・クーパー ヘッドコーチが先発メンバーにニュージーランド代表“オールブラックス”のキャップ保持者を4人(PRアンガス・タアヴァオ、LOブロディー・レタリック、SHブラッド・ウェバー、SOダミアン・マッケンジー)しか並べないのは、7か月後にワールドカップを控え、オールブラックスの選手は出場時間が管理されているためだ。決まり事のひとつとして、ワールドカップスコッド候補の選手は、今季スーパーラグビーの開幕3試合で出場時間は計180分までと制限されており、PRネポ・ラウララ、HOネイサン・ハリス、CTBアントン・レイナートブラウンはサンウルブズ戦のメンバーから外れ休養をとることになった。
スーパーラグビー通算100試合出場を達成した世界最高LOのレタリックは、今季共同主将を任されており、もうひとりのリーダーであるFLサム・ケインが首を手術後リハビリ中のため、開幕からチームを引っ張っているが、レタリックもまたオールブラックスの重要メンバーであり、サンウルブズ戦には先発するものの、プレー時間制限により、前半33分までに交代すると見られている。
背番号10をつけるスター選手のダミアン・マッケンジーは、開幕戦ではプレーしなかったため、サンウルブズ戦はフル出場が可能だ。
今季8番を任されているタイラー・アードロンはカナダ代表の大黒柱であり、ニュージーランド協会から時間制限はされていないが、先週のブランビーズ戦で脳しんとうを起こしたため、外れた。
オールブラックス以外で注目なのは、ハイランダーズとの開幕戦で2トライを挙げた19歳のWTBエテネ・ナナイ=セトゥロ。キレキレの鋭いステップを武器にセブンズの世界でも衝撃を与えた超新星であり、サンウルブズにとっては要注意だ。
チーフスに今季新加入し、先週のブランビーズ戦で初トライを挙げた2018年度東海大主将のBKアタアタ・モエアキオラは、サンウルブズ戦はベンチで待機する。
<チーフス (3月2日・サンウルブズ戦) 試合登録メンバー>
1.エイダン・ロス 2.サミソニ・タウケイアホ 3.アンガス・タアヴァオ 4.ブロディー・レタリック 5.マイケル・アラダイス 6.ミッチェル・ブラウン 7.ミッチェル・カーピック 8.タレニ・セウ 9.ブラッド・ウェバー 10.ダミアン・マッケンジー 11.エテネ・ナナイ=セトゥロ 12オービン・レジャー. 13.トゥームア・マヌ 14.ショーン・ワイヌイ 15.ショーン・スティーヴンソン
〔リザーブ〕
16.ブラッドリー・スレーター 17.テヴィタ・マフィレオ 18.ソセフォ・カウタイ 19.ジェシー・パレテ 20.ラクラン・ボーシェー 21.テトイロア・タフリオランギ 22.アレックス・ナンキヴェル 23.アタアタ・モエアキオラ