ヨーロッパの強豪6か国が競う「シックスネーションズ」は、現地時間2月24日にローマのスタディオ・オリンピコで第3節のイタリア対アイルランド戦がおこなわれ、大会連覇を狙うアイルランドが26-16で逆転勝ちした。
開幕節でイングランドに敗れ黒星発進だったアイルランドだが、これで2勝1敗となった。
一方、ティア1(強豪国)と格付けされるも、世界ランキング(2月18日時点)は日本やアメリカなどより下の15位であるイタリアは、シックスネーションズでは2015年のスコットランド戦を最後に勝てておらず、大会通算20連敗となった。
イタリアの健闘も接戦となった要因だが、世界ランク2位のアイルランドは自分たちのミスで苦しんだとも言える。ハンドリングエラーと反則が多く、ラインアウトは5つ失敗と安定せず、快勝とはならなかった。
前半をリードして折り返したのはイタリア。38分、SHティト・テバルディが自陣深くでボールを奪取し、キック&チェイスで一気にチャンスとなり、たたみかけて、CTBルカ・モリシのトライで逆転した。
4点ビハインドで後半を迎えたアイルランドは50分(後半10分)、連続攻撃でゴールに迫り、イタリアが懸命のタックルを繰り返したが、グリーンジャージーの14番をつけたキース・アールズがすばやいステップでディフェンダーをかわしてインゴールに突っ込み、ゲームをひっくり返した。
リードを奪ったアイルランドは66分、ラインアウトからモールで前進し、持ち出したSHコナー・マレーが5点を追加。
イタリアは後半、ゴールに迫ったシーンもあったがブレイクダウンでターンオーバーされるなどして得点できず、アイルランドの勝利となった。
大会は3節を終えて、唯一全勝のウェールズが首位(総勝点12/勝ち=4点、引き分け=2点、負け=0点)。2勝1敗でアイルランドとイングランドが並び、獲得ボーナスポイント(1試合4トライ以上で1点。7点差以内の敗戦で1点)の差で、2位がイングランド(総勝点10)、3位がアイルランド(同9)となっている。1勝2敗が2チームで、4位がフランス(総勝点6)、5位がスコットランド(同5)、未勝利のイタリア(同0)が最下位。