6年ぶりのシックスネーションズ優勝を狙うウェールズ代表が、現地時間2月23日に地元カーディフのプリンシパリティスタジアムでおこなわれた今季第3節で、開幕から同じく2連勝だったイングランド代表とぶつかり、21-13で熱闘を制して欧州制覇に前進した。
ウェールズはテストマッチの連勝を「12」に伸ばし、チーム史上最長記録を更新。イングランドに勝ったのは2015年のワールドカップ以来、4年ぶりとなった。
前半をリードして折り返したのは、開幕節で前王者のアイルランドを倒し勢いに乗るイングランドだった。
3-3で迎えた26分、相手の落球からカウンターで敵陣深くに入り、たたみかけて、20歳のFLトム・カリーが密集からピックアップしてゴールへ突進し、トライを決めた。
両チームの選手がエキサイトするシーンも何度かあった熱闘は僅差のまま進み、7点を追うウェールズはSOガレス・アンスコムがPGで得点を重ね1点差としたが、イングランドは62分(後半22分)、FLカリーがブレイクダウンで絡んでショットチャンスとなり、SOオーウェン・ファレルが確実に決めてリードを広げた。
しかしウェールズは67分、34フェイズを重ねた連続攻撃でイングランドの堅い壁を崩し、LOコリー・ヒルがインゴールに突っ込んで逆転トライが認められた。不調で先発メンバーから外れていた途中出場のSOダン・ビガーが厳しい角度からのコンバージョンキックを決め、16-13とする。
さらにウェールズは終盤の77分、敵陣22メートルライン付近のスクラムでアドバンテージを得ると、ボールを手にしたビガーが右外にクロスキックを放ち、空中戦に競り勝ったWTBジョシュ・アダムスがインゴールに押さえ、貴重な5点を獲得して激闘を制した。
ウェールズは3勝0敗(総勝点12)となり、首位に浮上。2年ぶりの王座奪還を目指すイングランドは2勝1敗(総勝点10)となった。