ワールドカップイヤーに、フランスのラグビーファンに明るい光が見えてきた。
欧州の強豪6か国が競う2019年のシックスネーションズは第3節を迎え、フランス代表は2月23日、パリ(サンドニ)のスタッド・ドゥ・フランスでスコットランド代表と対戦し、27-10で快勝した。
背番号10を任された19歳のロマン・ヌタマックなど、テストマッチの経験が少ない若い選手たちが躍動し、粘り強いディフェンスや得意のスクラムも勝因となった。
一方、7か月後のワールドカップで日本代表と同組に入るスコットランド代表は、1999年を最後にパリで勝っておらず、対フランス代表のアウェイ戦は11連敗となった。
フランスは前半12分、カウンターでFBトマ・ラモス、WTBダミアン・ペノーが大きくゲインし、つないで、代表3キャップ目のSOヌタマックが先制トライを挙げた。
フランスは前半、イエローカードを提示され1人少ない時間帯もあったが守りで耐え、好機にノックオンで2つのトライを逃していたが集中力を切らさなかった。
そして、10-3で迎えた後半早々、CTBマチュー・バスタローがキックを使ってチャンスを作ると、仲間がサポートしてたたみかけ、WTBヨアン・ウジェがゴールに持ち込んだ。
75分(後半35分)にはスクラムで押し込んでトライを奪い、点差を拡大。
スコットランドは終盤に1トライを返したが、最後に締めくくったのはフランスで、試合終了前に21歳のNO8グレゴリー・アルドリットがインゴールにねじ込み、チーム4トライ目でボーナスポイントも獲得した。
これで両チームとも今大会1勝2敗。フランスは総勝点6、スコットランドは総勝点5で順位が入れ替わった。