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元群馬県民のマイケル・リトル、サンウルブズ国内初戦への課題をどう見る?

2019.02.22

マイケル・リトル。シャークスとの今季初戦は点差が開いた後半10分から出場した(Photo: Getty Images)

 北関東の小学校に通ったことのあるニュージーランド人ラグビー選手、マイケル・リトルは、2月23日、東京・秩父宮ラグビー場で躍動の瞬間を待つ。

 国際リーグのスーパーラグビーへ日本から参戦するサンウルブズの一員として、オーストラリアのワラターズとの国内初戦に挑む。クレイグ・ミラーとともに共同主将を担う25歳は、初戦から2試合連続でベンチスタートとなる。

「私も試合に出る時間をどんどん増やしたいし、誰でもスターティングメンバーを目指しています。ただ、まず自分の仕事をしたい。タッチラインの外から40~50分、試合を見てグラウンドに入る時は、少し頑張りすぎてしまうこともあると思います。そこで冷静になり、自分の役割に集中することが大事だと思います」

 身長183センチ、体重89キロ。カールのかかった金髪に猪のような突進が特徴的だ。

 父で元ニュージーランド代表のウォルター・リトルが日本の三洋電機でプレーしていた時期は、群馬・大泉町立西小学校に通学。母国ニュージーランドではスーパーラグビーのブルーズに入るなどプロとして活動し、2017年、日本の三菱重工相模原に加入した。翌18年にはサンウルブズに加わり、昨季のスーパーラグビーではCTBとしてベストフィフティーンに入った。

「モチベーションが上がりました。去年の結果は今年とは関係ないので、またこれからも頑張る必要があります。毎週、毎週、23人のメンバーに入ることが大切。自分の役割を果たせるようにしたいです」

 今季のサンウルブズでは、チームメイトに元日本代表LOで4月には38歳になるトンプソン ルークを迎える。トンプソンの国内所属先である近鉄は、三菱重工相模原とともにトップチャレンジリーグに加盟している(三菱重工相模原は来季からトップリーグへ昇格)。ワラターズ戦前日の22日、リトルは秩父宮でこう応じた。

「彼とは何度か対戦したことがあり、いまの環境のもとでは一緒に食事にも行き、仲がいいです。それはサンウルブズの他の選手に関しても一緒。38歳でも19歳でも、皆、同じ。仲良くしていれば、誰が年上か、年下かはあまり意識しません」

 16日はシンガポール・ナショナルスタジアムで、シャークスとの初戦を10-45で落とした。タッチライン際の防御網を破綻させてしまっていた。次戦に向け、気を引き締める。

「最初の試合ではテンションが上がり過ぎて、大きなタックルをしたいと思っていた選手もいたかもしれない。今週はそれを改善しようとしてきました。ワラターズ戦ではもっといいディフェンスを見せられるようにしたい」

 4季目にして4人目となるトニー・ブラウン ヘッドコーチは、日本代表候補の多くが集まるワールドカップトレーニングスコッド(RWCTS)キャンプに帯同。指揮官が病気や怪我以外の理由で開幕からチームを離れるのは異例だが、若きリーダーは前向きに語る。

「準備内容は同じ。代行のスコット・ハンセンも去年からチームにいて、彼がユニークなものをもってきてくれて、エキサイティングなところもあります」

 試合は13時15分、キックオフ。