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本郷高校が4年ぶり優勝 東京都新人大会

2019.02.04

東京都新人大会決勝、本郷WTB清水が先制トライを挙げた(撮影:見明亨徳)

 2018年度の「東京都新人大会決勝」が2019年2月3日に葛飾区奥戸総合スポーツセンター陸上競技場でおこなわれた。
 この冬の第98回全国高校大会に東京第1地区、第2地区代表として出場した早稲田実業高等部と本郷高が対戦。前半から本郷がリードし、早実の追い上げをかわして27-20で勝ち、2014年度以来、4年ぶりの優勝を遂げた。

4年ぶりに新人大会を制した本郷。「全国選抜大会出場勝ち取る」と意気込む(撮影:見明亨徳)

■本郷、早実 全国選抜に進むことが目標

 試合は前半4分に本郷のトライゲッター、WTB清水鳴哲が早実ディフェンスを抜き去り先制トライを奪った。早実が12分に本郷のノックオンからボールを奪いつなぐと、FB松下慶伍がファイブポインターとなり5-5の同点に。しかし本郷は22分、早実陣22メートルの右スクラムから一気に左へ運ぶと、清水がゴール左隅に飛び込んだ。10-5と勝ち越し、前半終了前にはラインアウトからモールを押しラックを作り、LO齋藤優成が左中間へボールを置いた。ゴールキック成功し、17-5で折り返す。

早実はCTB渡辺が終盤にトライを奪い追い上げるも及ばず(撮影:見明亨徳)

 後半も最初に本郷が加点、早実が追いかける。早実は25分にCTB渡辺駿斗がトライを決め27-17とする。さらに29分、ゴール前で反則をもらうとPGを選択、成功し、27-20。最後のワンプレーで同点優勝を狙うも、早実がノットリリースの反則を犯しノーサイドになった。

 本郷、渡邉宣武監督は「早実のブレークダウンが強かった。関東大会は経験値を積み重ねるよい機会」ととらえる。早実の大谷寛ヘッドコーチも「本郷とはちょっとの精度の差があった。関東では桐蔭や(昨年冬に花園で完敗した)流経大柏など全国レベルと対戦したい」と話す。

 指導者の思いよりも選手は関東大会へ意気込んだ。本郷FWリーダーのNO8福澤慎太郎は「先輩たちが達成できなかった関東上位(6校)に入り、春の全国選抜大会に出場する」。早実FL細川大斗主将も「全国選抜切符を勝ち取る」と決意を語った。

3位決定戦は國學院久我山が最後のアタックで突き放した(撮影:見明亨徳)

 3位決定戦は、國學院久我山×目黒学院。27-21と久我山がリードの中、目黒が後半23分にキックカウンターからボールをつなぎトライを奪い、27-26と迫った。
 しかし久我山は焦らない。試合終了前、目黒陣でラインアウトを得ると、FW周辺でじっくり攻め込みゴールラインへ迫った。最後はPR百枝樹生がポスト右インゴールへボールを置いた。ゴールキックも成功し、34-26で3位を確保した。

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