2020東京オリンピックで悲願の金メダルを狙う女子7人制ニュージーランド代表(愛称:ブラックファーンズ・セブンズ)が、約1年間負け知らずで公式戦の連勝記録を49に伸ばし、「HSBC ワールドラグビー女子セブンズシリーズ 2018-2019」で早くも3冠目を獲得した。
2月1日から3日間、同シリーズの今季第3ラウンドがシドニーで開催され、プールステージを危なげなく首位通過したニュージーランドは、カップ準々決勝でカナダに17-7で競り勝ち、準決勝ではアメリカに29-5で勝利。そして決勝では、シドニーセブンズ連覇を狙ったホスト国のオーストラリアを34-10で下した。
ニュージーランド女子がシドニーでカップ優勝を遂げたのは今回が初めて。2016年のリオデジャネイロ・オリンピックではライバルのオーストラリアに敗れて涙の銀メダルとなったが、その時の悔しさを糧にして、昨年は、4年に一度開催されるコモンウェルスゲームズ(英連邦総合競技大会)とワールドカップ・セブンズで金メダルを獲得。ワールドセブンズシリーズでは、負けたのは昨年1月下旬のシドニー大会決勝が最後で、同年4月の北九州ラウンドを皮切りに6大会連続で優勝しており、先月下旬にはフランス、イングランド、中国と競った女子ファスト・フォー・トーナメントを制していた。
今季のワールドセブンズシリーズで総合順位がトップ4の国には2020東京オリンピックの出場権が与えられることになっており、首位を独走しているニュージーランドは、次の北九州大会(4月20、21日開催)で東京オリンピック出場をほぼ確実にするかもしれない。
シドニーでは、もうひとつ快挙があった。女子7人制アイルランド代表が歴史を塗り替えたのだ。2015年にコアチーム昇格を果たすも、ワールドセブンズシリーズでは昨季まで下位に苦しむことが多かったが、今回のシドニー大会で初めてベスト4入りを達成。シーズン総合ランキングは6位に浮上している。