フランスのトップ14の強豪ASMクレルモン・オーヴェルニュとの対戦を2日後に控えたトップリーグ選抜が1月31日午後、岐阜市内の岐阜メモリアルセンター 長良川球技メドウで練習をおこなった。
チームは30日に集合。31日は午前中は地元・朝日大学でウエイトトレーニング。午後は冷たい雨の中、グラウンドで1時間強の練習をおこなった。
先発メンバーも発表され、SH日和佐篤(神戸製鋼)が主将を務め、古巣サントリーのSO田村熙とHB団を組む。FL松橋周平(リコー)、WTB尾崎晟也(サントリー)ら、ワールドカップ代表スコッド入りを目指すNDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)メンバーが15名(先発11名)を占めるが、その中で12番を着けるのが立川理道(クボタ)。2015年ワールドカップでの日本代表躍進のキーパーソンも、「パフォーマンスが基準に達していない」との理由で、日本代表ジェイミー・ジョセフHCは2019年大会のトレーニングスコッドにもNDSにも選んでいない。理解に苦しむ判断だが、クレルモン戦は存在をアピールする貴重な場となる。だが、本人はチーム・ファーストを強調する。
「自分だけを主張しない。みんなすぐ溶け込んで、このチームでやろうとすることを率先してやってくれてる」
グラウンドでの練習は実質2回。一緒に過ごす時間も、チームを作っていく上で大切な要素となる。
「いろいろなチームから来ていて、それぞれの癖もある。一つのチームになるためには、姿勢や行動が大事になってくるんですけど、それを言い訳にせず“チーム・ファースト”になっていると思う」
クレルモンに関しての分析は、合宿前から始められている。デーブ・ディロン監督(神戸製鋼HC)から攻守の特徴がビデオで送られ、LINEグループで映像をチェックできるようになっているという。
「フランスらしい、フィジカルを前面に出してくるチーム。BKも強いランナーが、どんどん前に出る。そこをしっかり止めていく。(自分が)いま置かれてるのは簡単な立場じゃない。厳しいものがあると思うけれど、少しでもアピールできれば」
まずはワンチームとして迎え撃つ。