ラグビーリパブリック

明大ラグビー部優勝報告会は盛況。気になる来季主将の決定は?

2019.01.31

福田健太主将らが、喜びと感謝の声を伝えた。(撮影/松本かおり)



 大学選手権で22季ぶりの日本一に輝いた明大ラグビー部が1月30日、東京・明大アカデミーコモンで優勝報告会を実施した。

 12日の決勝戦(東京・秩父宮ラグビー場)で天理大を22―17で制した登録メンバー23名らが登壇したり、応援団が演武を披露したりと、会は和やかに進んだ。就任1年目の田中澄憲監督は「大学職員の皆さんが本当にスピーディーに準備をしていただいた。学生も幸せなんじゃないかと思います」としながら、すでに来季を見据える。
 
「ちやほやしてもらえるのはきょうまで。また優勝に向けて取り組んでいきます」

 壇上で23選手が自己紹介をする際は、それぞれが出身校と名前のみを言うなかHOの松岡賢太は「好きな食べ物はたこ焼きです!」と付け加える。海外在住歴の長いLOの小宮カズミは、トークコーナーで司会者に趣味を聞かれるや流ちょうな英語で対応した。

 場内が笑いに包まれるなか、最も湧いたのはマスコットのめいじろう君が登場したシーン。入部試験という名目でパスを待ち構え、SHの福田健太主将が何度も強いパスを放るのを喉元当たりでキャッチ。田中監督は「絶対に捕れないと思ったのですが…」と驚いた。

マスコットのめいじろうも登場。福田健太主将のパスを見事にキャッチ。
(撮影/松本かおり)



 大学選手権決勝の映像を「5回見返した」という福田主将は最近、沖縄や軽井沢に旅行へ出かけたそう。卒業後に進むトヨタ自動車の練習は3月からとのことで、現在は自主的に身体を動かしながらオフを満喫している。

 頂点に立ってからの日々にこう感謝した。

「ありがたいですね。1月12日が終わってから、いままでにないことが起きています。お祝いのメッセージは400件、来ました」

 一昨季にヘッドコーチとして入閣の田中監督は、優勝した翌週に古巣サントリーの練習を見学に出かけた。探求心を貫く。来季の体制づくりについては新4年生に話し合わせているとし、次期主将は首脳陣の指名ではなく学生の推薦をもとに決める予定。今季機能した複数リーダー制も継続するという。

「(チームは)4年生が作っていくもの。新4年生にもっと議論をして欲しいという思いです。(学生が指名した新主将が)意外な者でも、こちらの頭のなかにいる選手でも、『本当に大丈夫か』『何で(選んだ)』と聞くことが大事。深いところまで考えさせる。いまのところ、『多数決ではこんな感じです』という途中経過は聞いています。そのうえで『多数決では決めるな』という話はしました」

 2019年度の始動は2月中旬の見込み。田中監督は「追われる立場になりますが、2連覇を意識するよりも新4年生が日本一になりたいという思いで取り組んでいくのが大事。それが重なっていって連覇になる」と続けた。

多くの人たちが祝福に訪れた。(撮影/松本かおり)