1月29日、清宮克幸氏が開いたヤマハ発動機監督離任の会見に合わせて、同氏が今後展開するスポーツ事業の発表があった。
事業の拠点は静岡県袋井市のエコパスタジアム。「女性と子ども」に特化した総合型スポーツクラブを創立し、地域スポーツ振興を支えていく。女子セブンズの新チーム立ち上げも行い、3月3日には女子選手のトライアウトを行なう予定だ。事業の母体となるのは昨年11月に設立された「一般社団法人アザレア・スポーツクラブ」。清宮氏は代表理事を務める。
監督勇退を発表する会見には「第二部」があった。
「清宮は、カントク業を止めて何をするんだって、いろんな人に聞かれます。きょうは私の今後についても皆さんにお伝えしたい」(清宮氏)
清宮氏いわく、ラグビーへの恩返し。静岡県をベースに、地域スポーツ振興を支える事業に取り組んでいく。しかも「女性と子ども」に特化した総合型スポーツクラブでそれを進めていく。なぜ、女性と子ども、なのか。
「元々は、『マイナースポーツを支える』でもいいと考えていたんです。ラグビーのようなマイナー競技を発展させるにはどうしたらいいのか。僕は、母親と子どもはマイナースポーツを救うと考えている。小さい頃からその競技に親しんでもらう環境を作ること。そして母親になる女性に興味関心をもってもらうこと」
事業化する競技はラグビーだけではない。今年は、袋井市のエコパスタジアムを拠点に女子7人制ラグビーチームを創立。現在はボルダリングチームの準備が進んでいる。来年以降は「1年に一つ、二つずつ競技を増やしていけたら」(清宮氏)。こうした各競技の女子トップチームを旗手にして、一般女性、子どものスポーツ参加を引っ張っていく。
女子セブンズ監督に元日本代表の小野澤宏時氏、理事には全日本おばちゃん党代表代行、大阪国際大学准教授の谷口真由美氏ら、スタッフは豪華な顔ぶれ(谷口氏は大阪出身。近鉄ラグビーマンを父に持つ!)。スポンサーには地元トップ企業が名を連ね、オール静岡の布陣。女子ラグビーチーム以外の各事業は、これから具体的な作業に入っていく段階だ。
静岡で継続的なチャレンジを仕掛ける。清宮氏の大きなチャレンジが始まる。
■ラグビー競技経験は不問!
アザレアセブン 2019トライアウト
●開催日時
2019年3月3日(日曜日)13時〜15時
●開催場所
静岡県小笠山総合運動公園エコパスタジアム 補助競技場(予定)
●参加条件
・年齢 18歳以上(高校卒業見込み)の健康な方(運動が禁忌でない方)
・エコパ会場での練習に、公共交通機関2時間以内で参加可能な方
※遠方の方でも各都道府県ラグビー協会責任者の推薦があればこの限りではありません
関東、関西エリア大学生、社会人の方は週末のエコパでの練習に参加可能な方
・ラグビー競技経験は不問
●エントリー方法
社団お問い合わせフォームにて、お問い合わせの種類を「トライアウトについて」に設定し、必須項目を入力しエントリーください。自動返信メールを持って、エントリーといたします。
●エントリー締切
2019年2月22日(金曜日)12時まで
●テスト内容(予定)
・50m走
・反復横跳び
・リピートスピード 20m、40m、60mシャトル
・ハンドリングゲーム
・ウエイト測定(回数MAX系種目)
・足の形状(甲高)測定
・面談
※予告なく予定が変更になる可能性がございます。
アザレア・スポーツクラブ
https://azalea-sc.com/tryout/index.html