ラグビーリパブリック

丸の内15丁目プロジェクト「MARUNOUCHI RUGBY FESTIVAL」

2019.01.30

「ラグビーワールドカップ2019TM」のオフィシャルスポンサーを務める三菱地所が、「ラグビーワールドカップ2019TM」開幕に向けてさらに機運を高めるため、今までにない新たなラグビーの魅力を体験できるイベント「2019 KICK OFF! MARUNOUCHI RUGBY FESTIVAL」 が行われた。

 1月17日から東京・千代田区の丸ビルで開催。ラグビーを愛する人たちがステージ上に立ち、それを見つめるのもラグビー愛好家。8か月後に迫っているワールドカップ開幕へ向けての盛り上がりをさらに強くしたイベントだ。

 初日のオープニングイベントでステージに立ったのは、ラグビー経験者でもあるお笑いコンビの『中川家』と熊本県のマスコットキャラクターの『くまモン』だ。
 中川家のふたりは、それぞれの思いを吐露して会場を盛り上げた。得意のレフリーの物真似、大阪のおっちゃんの描写などなど。くまモンの愛嬌ある動作も、集まった人たちの気持ちを和らげた。
 そして、お披露目となったのが特注の「ベンチアート」だ。中川家のふたりが座ったもの。くまモンが座ったもの。その2種類がステージ上で紹介されると、中川家、くまモン、ファンが声をあげて喜んだ。みんな、これには実際に座ってみたい。 開催100日前となる6月までに、丸の内エリアに続々と設置される予定だ。 

実際にラガー「麺」を試食する中川家。
左:中川剛さん、右:中川礼二さん

 続いて、ラグビーの魅力を伝えるドキュメンタリームービー「BY THE RUGBY」の完成上映会が催され、ゲストである糸井重里氏(ほほ日刊イトイ新聞 主宰)、 大西将太郎氏 (元日本代表)のトークショーもおこなわれた。
 充実の時間が東京のど真ん中で流れた。

 2日目のラグビー教室の講師はM-1グランプリ2010準優勝の沖縄出身コンビ、スリムクラブ。真栄田賢さんは高校時代ラグビー部に所属しポジションはNo.8、3年生時には国体代表に選ばれた。内間政成さんはそんな相方の影響を受け、ラグビーを好きになったという。
 ステージではスリムクラブが尊敬するラグビーの“レジェンド”として、伊藤剛臣氏のスピードとジャンプ力、平尾誠二氏のラグビー界への功績を紹介。トップリーグのイベント出演時に平尾誠二氏と同じ部屋で弁当を食べたエピソードも披露した。「平尾さんが持っていた300円の鮭弁当が、1500円の幕の内弁当に見えた」と、当時の印象を語った。

ラグビーワールドカップにエールを贈るスリムクラブ。
左:真栄田賢さん、右:内間政成さん

 続いて行われたビジネススクールでは『ラグビーからみる人材育成&人材発掘に関して』と題したセミナーを開催。日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクターの中竹竜二氏と特定非営利活動法人シブヤ大学代表理事の左京泰明氏が登壇した。共に東筑高校から早稲田大学に進み、主将を経験。現在は新しいタイプのリーダーと称される二人が組織と人材について語った。輝かしい成績を残した清宮克幸氏の後任として早稲田大監督に就任した中竹氏は、フォロワーシップを掲げ、自分自身のダメなところをさらけ出しながら学生と向き合い、監督として結果を残した。清宮ワセダで最初のキャプテンを務めた左京氏は、主将というリーダーシップが求められる立場でありながらも、清宮監督について「行くフォロワーシップ」に則る行動をしていたという。セミナーの最後には受講者の課題解決のため、質疑応答を行なった。

中竹竜二氏(左)と 左京泰明氏(右)が
人材と組織論について熱く語った。

 3日目のラグビー教室の講師は、コンビで同じ高校のラグビー部に所属していたジャルジャル。昨年のM-1グランプリファイナリストで、ラグビーワールドカップ2019のバッジを付け漫才をしていたことも話題となった。
 この日のテーマはジャルジャルがオススメするラグビー観戦デート。パートナーにラグビーの魅力を伝えることができるポジション解説をコンビで行なった。高校時代のポジションは福徳秀介さんがSO、後藤淳平さんはLOとNo.8という意外な(?)事実も判明。ラグビーワールドカップには様々な国が出場するということで、M-1グランプリで話題となった国名ネタも即興で披露した。

笑いを織り交ぜたラグビー解説には観客も終始笑顔だった。
左:後藤淳平さん、右:福徳秀介さん

 午後からはカリスマトレーナーのAYAさんによるフィットネスクラブが開催された。ゲストとしてNTTコミュニケーションズの佐藤大樹選手、西橋勇人選手、小泉将選手の3名も参加。ステージの前にはヨガマットが並び、観客と共にスペシャルエクササイズプログラムに取り組んだ。参加者はAYAさん指導のもと、15秒で行うクロスフィットトレーニングを7種目行いハードワークに勤しんだ。

AYAさん(中)から厳しい指導を受ける
佐藤選手(左)、西橋選手(右)

 最終日はM-1グランプリ3年連続準優勝の実力派コンビ、和牛がラグビー教室の講師として登場。川西賢志郎さんは花園ラグビー場がある東大阪市出身で、中学・高校時代はラグビー部に所属し、大学の同好会でもラグビーをプレーしていた。現役時代のポジションはSOやCTB。一方の水田信二さんはラグビー未経験で小学校から高校までサッカー部に所属していたという。ステージでは観客に向け、ラグビーの魅力やワールドカップの注目ポイントを伝える形でトークが進んだ。
 ラグビーの魅力について問われ、「スピード、パワー、ボールのコントロールテクニック、すべての要素が詰まっているので色々な楽しみ方ができる」と答えた川西さん。ステージでは、パスやキックなど身振りを交えて観客にアピールした。最後にラグビーワールドカップについて「ぜひ見に行ってください」と観客に現地観戦を勧めた。水田さんは「ラグビーの仕事をいただけるようにがんばりたい」と話し、ラグビー教室を締めくくった。

自身の経験を活かしキックパスの説明をする川西賢志郎さん(右)、
それを真摯に説明を聞く水田信二さん(左)

 同日午後にはビジネススクール『ビジネスに効く!ラグビー流「心技体の鍛え方」』と題したセミナーが開催され、ラグビーワールドカップ2015日本代表の真壁伸弥選手(サントリー)、現役引退後ラグビーワールドカップ2019アンバサダーなど様々な活動をする廣瀬俊朗氏、日本代表元メンタルコーチの荒木香織氏が登壇。ラグビー実況でおなじみの矢野武氏司会のもとトークセッションが行われた。
 当時のエディー・ジョーンズ監督(現イングランド代表監督)に招聘され、日本代表として初めてのポストであるメンタルコーチに就任した荒木氏。当初は後ろ向きだった日本代表選手たちのマインドセットを変えることが、荒木氏に求められていたミッションだった。
 エディー・ジャパンで主将を経験した廣瀬氏が意識していたことは「自分らしさ」だと語る。人それぞれリーダーシップの形は違う。自分はどういうチームを作りたいのか自分自身に問いかけ、ヴィジョンを作ること。それに対してどういうアプローチをするか。何のために勝つのか。考えて目的に対してアプローチをすることが大切だと言う。
 サントリーの社員選手である真壁選手は社業とラグビー選手としての活動を両立しているが、「仕事をしっかりしている時の方が優勝している」と言う。様々な要因は考えられるが、荒木氏は「何のために勝つのか」に対する答えであると解説した。

左から矢野武氏、真壁伸弥選手、荒木香織氏、廣瀬俊朗氏

 ラグビーイヤーを迎えた1月、丸の内を舞台に4日間に渡り開催されたラグビーフェスティバルは幕を閉じた。ここで生まれた熱やムーブメントは、2019年に日本の各地で形になるだろう。

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