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サンウルブズ始動! クレイグ・ミラーとマイケル・リトルが共同主将で牽引。

2019.01.14

共同主将を務めるCTBマイケル・リトル(左)とPRクレイグ・ミラー。(写真/松本かおり)

 JR内房線、八幡宿駅の構内にはラグビーのポスターがたくさん貼られていた。
 眼光鋭い、赤いジャージーの男たちが並ぶいちばん大きなものには、「サンウルブズと共に世界と闘おう」の文字があった。
 1月14日、2月中旬から4季目のスーパーラグビーに挑むサンウルブズのプレシーズン合宿が市原スポレクパークで始まった。
 午前中と午後に2部練がおこなわれた初日。2019年シーズンにチームの先頭に立つキャプテンも発表された。

 今季も共同キャプテン制を採り入れる同チーム。PRクレイグ・ミラーとCTBマイケル・リトルが重責を担うことになった。ふたりとも2年目。1年目に見せた高いパフォーマンスも、リーダーに指名された理由のひとつだ。

 ミラーは、「マイケル・リトルとともにチームを率いていくことになり、とても楽しみです。昨年は世界でも最もタフなコンペティションでサンウルブズの一員としてプレーしたことで、海外に遠征し、日本という素晴らしい国に住み、各国の文化に触れ、本当に素晴らしい機会をもらいました。サンウルブズはいいチームカルチャーを築くことができました。今年はそのカルチャーを次のレベルまで上げていき、コーチ陣、世界中から集まったサンウルブズを構成する選手とともに、様々な文化を受け入れる環境を築いていきたい」とコメントを出した。

 また、午後の練習終了後には取材に答え、「素晴らしいプレーヤーたちがいる中で主将に指名されたのは光栄」と語り、昨季リーダーグループのひとりとして責務を果たしたことが評価されたのではないかと自己分析した。
 昨季を振り返り、「(シーズン終盤に)結果も残せたし、チームカルチャーも築けた。様々な国の選手たちがいるからまとめるのは簡単ではないが、独自のものを作り出せる」とし、共同主将体制について、「PRが80分試合に出続けるのは難しくなっているので、そこはリトルとチームを組んでリーダーシップを発揮していきたい」と前向きだった。

 リトルも就任にあたり、コメントを出した。
「今年はワールドカップイヤー。日本代表でも活躍するサンウルブズに参加する選手たちは、チームにいい影響を与えてくれます。その選手たちのためにも、スーパーラグビーで勝ちにいき、いいパフォーマンスを発揮できる文化を、今年は作っていきたい。サンウルブズのジャージを着てプレーすることは特別な気持ちです。毎週の試合で、ファンが見ていて楽しくなるようなサンウルブズスタイルを披露できるよう、チームを率いていきたいと思います」

 リトルも練習後に取材対応をして、チームの先頭に立つ心境を口にした。
 数か月前にトニー・ブラウン ヘッドコーチ(以下、HC)から主将を指名されたときのことを「驚いた」と振り返ったCTBは、合宿初日の感情を「少し緊張している」と表現した。
 昨シーズンは、スーパーラグビーの運営団体SANZAARが選ぶ「チーム・オブ・ザ・シーズン」(年間ベストフィフティーン)のインサイドCTBに選出された同選手。そのパフォーマンスを今年は高めたいと話し、「ファンに誇りと思ってもらえるチームになりたい」と抱負を述べた。

 ワールドカップイヤーということもあり、日本代表選手がコンディション調整のために戦列に加わったり、出たりする状況があるが、それについても「彼らが溶け込みやすい状況を作ろうと思う。そのためにも、オフ・ザ・フィールドでもコミュニケーションを取れるチームにしたい」とリーダーらしい配慮を口にした。
 昨季の活躍から、オフには「他チームからの誘いも少しあった」というが、「サンウルブズが好きだし、このコーチたちのもとでプレーしたかった」と残留。今季は昨年以上にチーム愛を示すつもりだ。

 両主将が「初日にしては予想していたよりはハードだった」と振り返るスタートとなった4季目の準備。ブラウンHCは、「他チームより5週間ほど(調整が)遅れているから、選手たちに『やるしかない』と刺激を与えるためだった」と話し、チームを3週間でスーパーラグビーで戦うレベルに引き上げると言葉に力を込めた。

今季の指揮を執るトニー・ブラウンHC。初日からハードな練習で選手にメッセージを伝えた。(写真/松本かおり)

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