第49回全国高等専門学校(高専)ラグビー大会の決勝が1月9日、天理親里ラグビー場でおこなわれた。
頂上決戦で顔を合わせたのは奈良工業高専と神戸市立工業高専。神戸は昨年の大会で優勝しており連覇を狙っていたが、勝利を手にしたのは地元の奈良。14-12と接戦を制した。
先手は前半20分。神戸が連続攻撃を見せ、最後はFB松井和紡がトライを決めた。
しかし奈良も同29分にFB植村拓馬がインゴールに入り、SO柳村ゆうがコンバージョンキックを決める。
7-5と奈良が僅かなリードを奪って前半を終えた。
後半も競り合いは続いた。
同22分、神戸はWTB武知優斗のトライ、SO岡本拓朗のコンバージョンキックで追加点をあげる。スコアを12-7とひっくり返した。
ただ、そのリードは長く続かなかった。
6分後には奈良がFB植村のこの日2つめのトライ、SO柳村のコンバージョン。14-12と逆転した。試合終盤、神戸がPGを狙うチャンスを手にするも決まらず、スコアはそのまま動かなかった。
奈良高専の森弘暢監督は試合を振り返り、「近場で押されることはなかったが、受け身に回ってしまった。前に出るのが(自分たちの)伝統のスタイル。チャンスが少なったけれどFWがよく我慢してくれた」。
9年ぶり2度目の喜びを噛みしめた。