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明治がライバル早稲田にリベンジ! 激闘制し22年ぶりの大学日本一へ向け決勝進出

2019.01.02

大学選手権準決勝。仲間にパスを出す明大キャプテンのSH福田健太(撮影:松本かおり)

 第55回全国大学ラグビー選手権大会の準決勝が1月2日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれ、第1試合では、22季ぶりの優勝を目指す明治大学が早稲田大学を31-27で下し、2年連続の決勝進出を決めた。12月の早明戦(関東大学対抗戦)では苦汁をなめさせられた明治だが、大舞台でリベンジし、頂上決戦に進む。

 早稲田はラグビー蹴球部創部100周年を迎えた2018年度シーズンに関東大学対抗戦優勝(帝京大と同率優勝)を遂げたが、10年ぶりの大学日本一には届かなかった。

 波乱の立ち上がりだった。キックオフから1分も経たぬ間にスコアボードが動いた。明治のFB山沢京平が自陣深くから、ややスローテンポで蹴ったボールは低い弾道となり、早稲田のFB河瀬諒介がチャージし、インゴールに転がったボールを河瀬が押さえ、早稲田が先取点を奪った。SH齋藤直人のコンバージョンキックも決まり、7-0とした。
 その後、両チームとも1本ずつPGを決め、得点する。

 7点を追う明治は22分、WTB高橋汰地のランが流れを変えた。紫紺のジャージーの背番号11は、自陣深くから果敢な走りでタックラーを次々と振り切り、敵陣左深くまで大きくゲイン。サポートがついてテンポよく右へボールを動かし、WTB山崎洋之がトライを挙げた。コンバージョンも決まって10-10と追いついた。
 その後、早稲田のSH齋藤がPGを決め、いったんは勝ち越しを許した明治だが、37分に逆転に成功。ハイパント後、キャッチした相手WTB長田智希にプレッシャーをかけ、カウンターラックでボールを奪い返し、バックス展開、CTB射場大輔が力強い走りでディフェンスを破ってゴールに持ち込み、この試合初めて先行した。

 17-13でハーフタイムとなる。

 後半、互いに譲らぬ激しい攻防が続き、早稲田が35フェイズ重ねた時間帯もあったが、明治は堅守で耐えた。そして逆襲。今度は自分たちが15フェイズを重ねてゴールに迫り、ここでの連続攻撃は実らなかったが、スクラムでゲーム再開となった59分(後半19分)、FWの連続突進でゴールラインを目前にし、HO武井日向が突っ込んでライン上にグラウンディングが認められた。24-13となる。

 しかし早稲田は62分、キック&チェイスで相手にプレッシャーをかけて敵陣深くのラインアウトとなり、ボールを確保して展開し、CTB桑山淳生がタックラーをかわしてトライを決め、コンバージョンも成功で4点差に詰めた。

 だが明治は70分に敵陣22メートル内に入るとFWを中心に34フェイズを重ねてゴールに迫り、74分、NO8坂和樹が低い姿勢で力強く突進してトライを獲得。キックで加点して大きな7点が入った。31-20。

 それでもあきらめない早稲田は、78分にゴール前で飛ばしパスをもらったWTB佐々木尚がトライを決め、SH齋藤のキック成功で再び4点差とする。

 そして試合終了間際、早稲田は逆転を目指して17フェイズを重ねた。が、明治の必死のディフェンスにボールを失い、ノーサイドの笛が鳴って明治が歓喜した。

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