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春冬2冠狙う桐蔭学園が快勝発進、春日丘も初戦突破。國學院栃木はBシードの日本航空石川に勝利!

2018.12.30

力強い走りを見せた桐蔭学園のHO紀伊遼平(撮影:松本かおり)

春の全国高校選抜大会で優勝した桐蔭学園(神奈川)が、冬の大舞台で通算81勝を達成した古豪・大分舞鶴を67-7と圧倒し、元日の3回戦進出を決めた。
 桐蔭学園は前半5分にU17日本代表の2年生FB伊藤大祐がラインブレイクでチャンスを作り、CTB石塚勝己が先制。9分には高校日本代表候補の俊足WTB佐々木隼が軽快なフットワークでディフェンダーを振り切りゴール中央に持ち込んだ。17分にもゴールに迫ってFWで取り切り、22分には同じく高校日本代表候補のHO紀伊遼平がダイナミックな走りで得点。31-0で迎えた後半の4分にはモールドライブ後、持ち出したHO紀伊がインゴールに突っ込み、その後も5トライを追加して勝利を手にした。
 大分舞鶴は後半6分にラインアウトからモールで押し切り意地を見せたが、年越し前に敗退となった。
 冬のビッグタイトル獲得を目指す桐蔭学園は、1月1日におこなわれる3回戦で石見智翠館(島根)と対戦する。

札幌山の手のディフェンスを破る中部大春日丘の選手(撮影:松本かおり)

 全国選抜大会でベスト8だったBシードの中部大春日丘(愛知)は、札幌山の手(南北海道)を48-17で下し、3回戦進出を決めた。
 1年生FB阿曽有馬が先取点を奪い、キャプテンのSH岡本泰斉もトライを挙げて序盤をリードした中部大春日丘。14-5で迎えた17分にはハイパント後、ボールを確保したWTB大籔洸太が約40メートル独走し、リードを広げた。
 追う札幌山の手は22分にFL佐々木浩祐がチーム2本目のトライを決め点差を詰めたが、中部大春日丘は2分後、WTB冨永悠剛が右サイドを抜けてゴールに持ち込み、26-12で折り返した。
 後半先に得点したのは札幌山の手で、4分、NO8ヴェア・タモエフォラウのパワフルな突進で9点差とする。
 しかし中部大春日丘は10分にモールで押し込み再び流れを引き寄せると、14分にはPR池田真人の力強い走りで点差を広げ、終盤にも2トライ追加で決着がついた。

日本航空石川の宮本武流を止めに行く國學院栃木の11番、安達翔栄(撮影:松本かおり)

 2年前の第96回大会2回戦で引き分け抽選で涙をのんでいた國學院栃木は、そのときの対戦相手であり、今回はBシード校として出場した北信越王者の日本航空石川と再びぶつかり、今度は28-12で歓喜した。
 國學院栃木は前半12分にゴールに迫り、FW勝負で先制。17分に日本航空石川のLO根笹圭翔にトライを奪い返されたが、24分にもFWがパワープレーを見せ、PR藤倉大介が得点して14-5で折り返した。
 國學院栃木は後半15分にゴールに迫ってFWが力を発揮し、PR藤倉がすばやいピックアップからインゴールに突っ込んで貴重な追加点を獲得。その後、日本航空石川のLO根笹に2本目のトライを許し、コンバージョン成功で9点差と詰められたが、國學院栃木は残り時間を敵陣で戦い、試合終了間際にはSO前田玲緒がインゴールに蹴ったボールをWTB中里泰介が押さえ、勝利を確実にした。

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