花園では12月28日に全国高校ラグビー大会の1回戦を終えた。
今年、8年ぶり10回目の出場を果たした東京都第2地区代表、本郷高は28日の初戦で尾道高に12-40で敗れた。
主将NO8島田耕成はプレーでチームを率いた。大阪入り後、体調を崩した。家族がインフルエンザにかかり、島田にも感染した疑いがあった。
27日の開会式は熱があり欠席、花園第1グラウンドで行進はできなかった。その夜、熱が36度台まで下がり、試合に間に合ったという。
試合前の練習では少しだるそうに見えたが、スキッパーとして試合に臨んだ。
開始から尾道がフィットネスで上回り3連続トライで得点を重ねていく。
都予選でゲインラインを切り続けたU17日本代表のHO福澤慎太郎のボールキャリーも止められる。
ようやく前半終了間際の25分、それまで押されていたスクラム。尾道陣で得ると持ちこたえて3分間連続の攻撃をしかけトライを奪った。しかし後半も10分までに2トライを失い花園を去る。
「尾道は、ここぞという時に一気にきた」(島田)。
渡邉宣武監督は「経験の差を感じた」と話す。
本郷は都内でも人気がある進学校だ。現役で東大に合格した主将経験者もいる。遠征は関東甲信越に限定という学校の規則があるため「力がある西のチームと練習試合をする機会がなかなかない。尾道とも初めての試合」という。
それでもこの経験は「1、2年生」につながる。監督は「来年も来るからお土産を買うのはやめておこうと話しました」と笑顔だ。
島田は「試合は楽しめました」。気持ちは1月の大学入試センター試験へ切り替える。
難関の一橋大合格を目指す。そして楕円球生活を続ける。