日本ラグビー協会は12月17日、日本代表と南アフリカ代表が来年9月6日に埼玉・熊谷ラグビー場で対戦することが決まったと発表した。南ア代表が試合で来日するのは初めてで、2015年のラグビーワールドカップで日本代表が世紀の番狂わせと呼ばれた勝利を遂げて以来、2回目の対戦となる。
スプリングボックスの愛称で知られる南ア代表は現在、世界ランキング5位。2回のワールドカップ優勝を誇り、今年はニュージーランドの地で9年ぶりにオールブラックス戦アウェイ勝利を果たし、来年のワールドカップ日本大会でも優勝争いが予想される強豪だ。
9月20日に開幕するラグビーワールドカップ直前ということで、最終調整において貴重な準備機会となる。
男子15人制日本代表の薫田真広強化委員長は南ア戦を組んだ理由について、「複数あったティア1国(強豪国)の中から、南アフリカを選んだ。日本代表のワールドカップでの対戦相手を考えたら、FWの強いチームと戦いたいので南アフリカと戦うことになった。相手チームの強化のプランニングとも合った。ウォームアップゲームが1試合だけなのは、ヘッドコーチの希望。強いチームと1試合だけやりたい、と。網走での強度の高いキャンプもあるので、ピーキングも含めて、1試合にした」と説明した。
日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは、「ファンの皆さんには、2015年の感動の再現を期待する声が多いでしょうし、そうなればラグビーワールドカップ2019日本大会開催にとって大きなインパクトとなります。しかし、この3年でお互いに研鑽を重ねて変化し成長しています。開幕直前の試合ということもあって、大変貴重な機会であることは事実です。本番に向けた準備の成果を試すという目的と、その結果としての勝利を目標にして、残り9か月間、努力を積み重ねていきます」とコメントした。