サモア戦でタックルを受ける藤井諒(撮影:出村謙知)
ウェールズ戦で鋭い走りを見せた野口宜裕(撮影:出村謙知)
2季ぶりにコアチームとしてフル参戦するワールドラグビーセブンズシリーズの開幕ラウンド・ドバイ大会で、男子セブンズ日本代表は1勝をあげて16チーム中14位に終わった。
初日のプールステージで3戦全敗だった日本は、大会2日目の12月1日、9位以下のチームによるチャレンジトロフィートーナメントに臨み、同準々決勝でサモアに12−40で完敗したものの、13位決定トーナメントの初戦でケニアに26−19で勝った。
昨季シリーズ2大会で銀メダルを獲得しているアフリカナンバー2のセブンズ強豪相手に、先制された日本だったが、5分、辛抱してつなぎ、坂井克行が抜けてゴールに持ち込んだ。その1分後にはディフェンスでプレッシャーをかけてボールを奪い返し、坂井が連続トライ。
その後、本村直樹のしぶといディフェンスなどもあって14−5で折り返すと、後半1分には藤井諒からオフロードパスをもらった小澤大が抜けてゴールラインを割った。
ケニアは15人制のワールドカップ2019世界最終予選(敗者復活予選)に参加したスター選手が不在だったとはいえ、意地を見せて9点差に詰めたが、日本は後半5分に近藤雅喜のトライで点差を広げ、勝利を引き寄せた。
しかし13位・14位決定戦は、ウェールズに7−31で敗れた。日本のこの試合唯一のトライは、前半5分に中澤健宏がビッグゲインし、オフロードで坂井につなぎ生まれたものだった。
優勝したのは、ワールドカップ・セブンズ2018の金メダルチームであるニュージーランド。シリーズ総合2連覇中の南アフリカが準々決勝で姿を消すなか、黒衣の男たちは順調に勝ち上がり、準決勝でイングランドに7−5で競り勝つと、決勝ではアメリカを21−5で下し、9年ぶりにドバイで栄冠を掲げた。
今季の男子ワールドシリーズは10大会が予定されており、総合獲得ポイント数によって決める最終順位がトップ4のチーム(日本を除く)には2020東京オリンピックの出場権が与えられる。
第2ラウンドは次週、南アフリカのケープタウンでおこなわれる。
東京オリンピック出場権獲得と5シーズンぶりの総合優勝へ向け好発進したNZ
(Photo: Mike Lee – KLC fotos for World Rugby)