イングランド戦ではダン・ノートンに世界最高峰の走りを見せつけられた(撮影:出村謙知)
カナダ戦で自陣からの連続攻撃をフィニッシュした近藤雅喜(撮影:出村謙知)
2季ぶりに世界トップ15のコアチームに復帰し、岩渕健輔ヘッドコーチが率いる新体制となってワールドラグビーセブンズシリーズに臨んだ男子セブンズ日本代表だが、2018-19シーズンの開幕ラウンドであるドバイ大会の初日(11月30日)は、プールDで3戦全敗に終わった。
初戦はオーストラリアに0-43と完敗だった。
自軍が蹴ったキックオフボールを確保して立ち上がりは良かった日本だが、得点には至らず、前半2分、PKから攻めたオーストラリアに先制された。4分にも失点し、ハーフタイム前には小柄で俊敏な相手選手にわずかなスペースを突かれて独走を許し、0−19で折り返した。
後半早々、日本はパスが乱れてこぼれ球を拾われ、点差は広がった。5分には孤立したところでボールをもぎ取られ、失点。その後もオーストラリアにプレッシャーをかけられ、黒星発進となった。
第2戦は、今夏のワールドカップ・セブンズで準優勝だったイングランドに挑み、7-31で敗れた。
3分、前の試合で前人未到のワールドシリーズ通算300トライを達成したダン・ノートンに、キックを巧みに使われ先制された。イングランドのディフェンスは堅く、5分、日本はオフロードパスでつなごうとしたところをインターセプトされて連続失点となった。
しかし6分、本村直樹が粘ってブレイクし、サポートした野口宜裕から坂井克行へとつないで今大会初得点が生まれた。
だがイングランドは一枚上手で、2分後、ノートンがディフェンスをひきつけて左外の選手にパスを通し、追加点。後半4分にはノートンが1対1を振り切ってゴールに持ち込み、6分には日本のラインアウト失敗からイングランドの5本目のトライが生まれ、勝負がついた。
プール最終戦は、同じく連敗していたカナダとの対戦だったが、7−27で競り負けた。
日本は序盤、連続攻撃で敵陣深くに入ったが得点できず、この試合も相手に先制された。
ハーフタイム前、日本は自陣からテンポよく継続して近藤雅喜がフィニッシュし、坂井のコンバージョンも決まって7-7で折り返した。
しかし後半2分、カナダにFKからの速攻で勝ち越されると、5分にはオフロードパスから崩され、6分にはリスタートのキックオフボールを確保できず失点。さらに1分後、日本はクイックスローインのボールをインターセプトされ、4連続トライを奪われ敗れた。
9位以下のチャレンジトロフィートーナメントに進むことになった日本は、大会2日目の同1回戦で、プールA3位だったサモアと対戦する。