ラグビーリパブリック

ヤマハが競り勝ちベスト4入り マフィ奮闘のNTTコムは準々決勝敗退

2018.12.01

ボール持つのはハードワークが光ったヤマハのデューク・クリシュナン(撮影:阿部典子)

 ジャパンラグビートップリーグは12月1日に順位決定トーナメントの戦いが始まり、リーグ戦のホワイトカンファレンスを1位通過したヤマハ発動機ジュビロは、レッドカンファレンス4位のNTTコミュニケーションズシャイニングアークスを33−21で下し、準決勝進出を決めた。
 静岡・ヤマハスタジアムでおこなわれた1位〜8位決定トーナメントの1回戦(準々決勝)。
 先制したのは、初のベスト4入りを目指すNTTコムだった。前半6分、ラインアウト後にテンポよく攻め込み、FL金正奎からフラットパスをもらったCTBシェーン・ゲイツが突破してゴールに迫り、相手選手に当たってインゴールに転がったボールをNO8アマナキ・レレイ・マフィが押さえた。
 7月にレベルズ(オーストラリア)のチームメイトに対して暴行事件を起こし、長期謹慎を経て、一週間前に公式戦復帰を果たしたばかりのマフィはこの日、ブレイクダウンのターンオーバーや力強いボールキャリーなどでも奮闘。
 29分には力走のマフィからフリックパスをもらったWTB羽野一志が右タッチライン際をゲインし、内でサポートについていたLOロス アイザックがゴールに持ち込んだ。
 しかしヤマハは12分、ゴール前のスクラムで押してNO8堀江恭佑がトライを挙げると、31分には身長195センチ、体重101キロの大型WTBゲリー・ラブスカフニが次々とタックラーを振り切ってゴール左隅に飛び込み、流れを引き戻した
 ヤマハはさらに38分、敵陣深くに入ってフェイズを重ね、FLクワッガ・スミスが勝ち越しのトライ。19−14で折り返した。
 NTTコムは後半の序盤にNO8マフィのビッグゲインでチャンスだったが得点ならず、53分(後半13分)にはキーマンであるマフィが不行跡でイエローカードを提示され、厳しい展開となった。
 するとヤマハはその直後、スクラムでペナルティトライを獲得。60分には敵陣深くでLO大戸裕矢のキックチャージからチャンスとなり、NO8桑野詠真がフィニッシュ。点差は広がった。
 NTTコムは67分、SOルテル・ラウララがタッチライン際を粘ってゲインし、サポートしたCTBゲイツがトライを挙げ12点差としたが、終盤、敵陣深くに入りながらもラインアウトを2本連続で失敗し、逆転とはならなかった。
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