女子ラグビーワールドカップ2021のホスト国決定。左からNZラグビー協会のスティーブ・チューCEO、NZラグビーボードのマーク・ロビンソン氏、ファラ・パーマー氏(元 女子NZ代表主将)、ワールドラグビーのビル・ボーモント会長(Photo: Getty Images)
ラグビーユニオンの国際統括団体であるワールドラグビーは11月14日、ダブリンで理事会を開き、2021年の女子ラグビーワールドカップをニュージーランドで開催することが決まったと発表した。女子15人制ラグビーの最高峰大会であるワールドカップが南半球で開催されるのは初めて。
女子ラグビーワールドカップ2021の招致には当初、フランス、ポルトガル、イングランド、ウェールズも関心を示していたが、最終的に立候補したのはニュージーランドとオーストラリアだった。そして、ホスティング基準に基づいて検討するための包括的な評価報告書が作成され、理事会の投票により、ニュージーランド政府などの支援を受けて魅力的な入札をおこなったニュージーランドが選ばれた。
第9回目となる2021年大会は7月から8月にかけて6週間、ニュージーランド北島のオークランドとファンガレイでおこなわれる。ワイタケレスタジアム(収容力 5000人)、ノースランドイベントセンター(同 2万人)、ノースハーバースタジアム(同 2万5000人)、そして、2011年の男子ワールドカップで開会式や決勝などがおこなわれた同国ラグビーの聖地・イーデンパーク(同 5万人)も試合会場になる予定だ。
女子15人制ニュージーランド代表“ブラックファーンズ”は、歴代最多の優勝を誇る強豪で、前回の2017年アイルランド大会決勝ではイングランドとの激闘を制し、5回目の栄冠に輝いた。
また、2017年大会には女子日本代表“サクラフィフティーン”も出場し、当時、東農大二高の17歳だったSH津久井萌(現 青山学院大1年)が大会ベストフィフティーンにあたるドリームチームに選出されるなど、若い選手も多く活躍しており、日本が出場すれば2大会連続5回目の女子ワールドカップとなる2021年大会で躍進が大いに期待される。