ラグビーリパブリック

【花園予選】福島の聖光学院、初出場!

2018.11.11
聖光学院。表彰式を終え、応援に駆けつけた生徒に祝福される(撮影:井沢雄一郎)

松韻福島は、全員で組むモール攻撃が特徴(撮影:井沢雄一郎)
「こんな日が、まさか来るなんて」(聖光学院・佐藤忠洋監督)
 11月10日、全国高校大会の福島決勝がいわきグリーンフィールドで行われ、聖光学院が松韻福島を33−7でくだし、初めての花園出場を決めた。
 前半を7−7で折り返した聖光学院は、後半に入って着実に加点。松韻福島の徹底したモール攻撃に辛抱強く対応してボールを奪い返すと、持ち前の攻撃力を発揮してトライを重ね、突き放した。
 聖光学院にとって勝負のカギは、松韻独特のモール攻撃をいかに阻むかだった。ほぼ全員がモールに入り、確実に前進してくるこの局面の攻略に注目が集まった。
 前半は7−7。松韻が中盤からでも組んでくるモールは、ボールを出さない前提で全員が参加、巧みにモールの状況を保ってじっくりと時間をかけてくる。一度ボールを相手に渡せば3分、5分と時間を失うことになる。
 選手達は「相手のやってくることは分かっていた」と松韻のスタイルを理解し、デフェンスからリズムをつかみに行った。落ち着いて対応し、スキを見てはボールを奪い返すディフェンスが、特に後半は機能した。後半は松韻の足が止まって、最後は走り勝ち。後半4トライを記録し、33−7で勝ち切った。
「こんな日が、まさか来るなんて」。自身は剣道出身で、ラグビー経験はないという聖光学院・佐藤忠洋監督。同校初の決勝進出で、見事花園出場を勝ち取った。
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