東京朝鮮はゴールラインに迫ったが本郷がゼロ封した(撮影:見明亨徳)
2018-2019年「第98回全国高校ラグビー大会」に向けて各地で予選が進んでいる。
東京都は第1地区、第2地区の準々決勝が10月28日に行われた。
第1地区は、2大会連続出場を目指す國學院久我山高が80-22で保善高を下し、大東大一高(vs 青山学院高 82-5)、成蹊高(vs 早大学院高 38-12)、早稲田実業高(vs 日体大荏原高 94-5)とそれぞれ勝ち進んだ。
第2地区は、こちらも2大会連続をかける目黒学院高が78-0で都豊多摩高に快勝。そのほか、明大中野高が108-0で東京農大一高を圧倒し、本郷高が34-0で東京朝鮮高に勝利、そして東京高が59-24で日本大二高を倒してベスト4入りした。
『残り試合、2点差のリベンジで花園へ。本郷高』
東京朝鮮高グラウンドで行われた第2地区の4試合。第1試合では90回大会以来、8大会ぶりの花園出場をかける本郷が34-0で東京朝高を下した。
開始2分に朝高陣22メートル内で左ラインアウトを得るとすぐにモールを組み押し込んだ。LO阿久津創がインゴールへボールを置いた。「最初に相手の得意のプレーでトライを奪えたので自信になった」(本郷・島田耕成主将)。
さらに前半から朝高のアタックへのディフェンス対策を「細部まで分析し練習してきた」という話通り前進を許さなかった。
28分には右ラインアウトからラックサイドをついて左中間へ追加のトライを奪った。ゴールも成功し12-0で前半を終えた。
後半8分、今度は左ラインアウトから同じアタックで5点を追加する。1PGをはさみ23分は朝高陣、朝高キックを受けカウンターからCTB高橋陽太がファイブポインターとなり試合を決定づけた。ディフェンスも朝高がゴールラインへ迫るも完全に防ぎゼロ封勝ち。
準決勝の相手は2年ぶりの花園切符を狙う東京高。本郷、島田主将は誓う。
「新人戦(1月)の準決勝は12-14で負けました。決勝で目黒と当たれば、こちらも春季大会(5月)に2点差で負けています(準決勝26-28)。2点差のリベンジをする。きれいになった花園へ行きたい」
敗れた東京朝高。首脳陣は「ディフェンスでやられてしまった。こちらのキーマンを抑えられてしまった」と完敗を認めた。
両地区の準決勝は11月4日に帝京大グラウンドで行われる。
第1地区は國學院久我山と大東大一(第79回大会以来、19大会ぶり出場を目指す)、成蹊(第85回大会以来、13大会ぶり出場を目指す)×早実(第19回大会以来、79大会ぶり出場を目指す)。第2地区は本郷×東京、目黒×明大中野(2大会ぶり出場を目指す)。
(文:見明亨徳)
東京高は前半からバックスがトライを重ねていった(撮影:見明亨徳)