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オークランドが11年ぶりにNZ制覇! 100分熱闘でカンタベリー倒し歓喜

2018.10.27

歓喜のオークランド。写真手前中央は12番でフル出場したTJ・ファイアネ(Photo: Getty Images)

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来年のワールドカップスコッド入りを目指すアキラ・イオアネも奮闘(Photo: Getty Images)

名門復活。歴代最多優勝記録を更新したオークランド(Photo: Getty Images)
 ニュージーランドの国内王者を決める「マイター10カップ」のプレミアシップ・ディビジョン決勝が10月27日、イーデンパークでおこなわれ、オークランドが4連覇を狙ったカンタベリーを延長の末に40−33で下し、優勝した。オークランドの王座獲得は、前身大会を含めて11年ぶり17回目。
 1年前は降格の危機に直面するほど落ち込んでいたオークランドだが、アラマ・イエレミア新ヘッドコーチ、そして2011年のワールドカップでオールブラックスを優勝に導いた名将グレアム・ヘンリーがアシスタントコーチとなってチームを再建し、レギュラーシーズンを1位で通過していた。
 雨のなか、名門チーム同士の頂上対決に2万人を超える観衆が集まった。
 60分(後半20分)までゲームを支配していたのは、過去10年間で9回優勝と圧倒的な戦績を残してきたカンタベリーだった。
 オークランドは14点のビハインドを背負っていたが、62分、FWが連続で近場を突いてゴールに迫ったあとボールを動かし、FBジョーダン・トレイナーがゴールラインを越えた。キック成功で7点差。
 73分にはゴール前のスクラムからBK展開し、WTBカイレブ・クラークが左外を抜けてゴールに持ち込んだ。タッチライン付近からのコンバージョンキックをSOハリー・プラマーが決め、26−26の同点となった。
 オークランドは80分のフルタイム直前、自陣でのラインアウトスチールから33フェイズを重ねゴールに迫ったが、カンタベリーの必死のディフェンスで落球し、勝負は10分ハーフの延長戦に突入した。
 延長前半、両チームともFWのパワープレーで1トライずつ挙げ、同点のままラスト10分の戦いへ。
 そして延長後半3分、オークランドがすばやいパスで展開してWTBメラニ・ナナイが右のショートサイドを突破し、内でボールをもらったSHレオン・フコフカがゴールへ駆け抜け、これが決勝点となった。
 なお、2部リーグに相当するチャンピオンシップ・ディビジョンの決勝は、ワイカトが36−13でオタゴに勝ち、来季昇格を決めている。プレミアシップ・ディビジョンで今季最下位だったタラナキは降格となる。
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