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英プレミアシップで歴代3位のトライゲッター、アメフト転向NFL挑戦へ

2018.10.26
WTBとして活躍してきたクリスチャン・ウェイド。身長173センチ、体重84キロ。現在27歳
(Photo: Getty Images)
 ラグビーのイングランド最高峰リーグ、プレミアシップで歴代3位の通算82トライを記録し、イングランド代表として1キャップを持つスピードランナーのクリスチャン・ウェイドが、ラグビーを辞めて、アメリカンフットボールの最高峰、NFLに挑戦することが明らかになった。
 所属チームのワスプスが10月24日、「ウェイドがラグビーユニオンから引退することを決断し、ワスプスとの契約から解放された」と発表。
 ウェイド本人はラグビー引退を「個人的な理由」とし、アメフト転向についてまだ明言していないが、英国メディアによると、NFLが外国の選手の発掘のために設けた「インターナショナル・プレーヤー・パスウェイ・プログラム」を通じて、新たな夢を追うのではないかという。
 高校時代に100メートルを10秒8で走ったというウェイドは、U18イングランド代表やセブンズなどを経て、2011年にワスプスでデビューを果たした。2012-13シーズンにはプレミアシップで最多タイの13トライを記録し、ヨーロピアン・チャレンジカップでも5トライを挙げ、26試合で18トライと活躍。選手協会の表彰で、年間最優秀選手賞と最優秀新人賞をダブル受賞した。そして、2016-17シーズンと昨季もプレミアシップのトライ王に輝く。2013年にはイングランド代表で念願のテストキャップを獲得し、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズにも選出されたスターだった。
 ウェイドはワスプスを通じて次のようにコメントしている。
「ワスプスで9年間、プロ生活を過ごしてきましたが、個人的な理由から離れることを決めました。私の人生のなかで最も難しい決断でした。私のキャリア形成に関わったすべての人に感謝したい。ハイ・ウィカムのロイヤルグラマースクールでラグビーを紹介されて以来、私はこのスポーツを愛していました。ラグビーは多くのすばらしい思い出と名誉を私に与えてくれました」
 ワスプスのダイ・ヤング監督は、「シーズン途中にウェイドほどの選手を失うのは非常に残念」と素直な気持ちを語っている。何度も話し合いをしてワスプスに残るよう説得したが、ウェイドの意志は固かったようで、「クラブは彼の将来を心から応援する。そして、クリスチャンがワスプスラグビーに貢献してきたことを感謝している」とコメントした。
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