ラグビーリパブリック

世界一に会えた。横浜で「AIG オールブラックス ラグビースクール」。

2018.10.22
子どもたちに大人気だったアーロン・スミス(左)。
さりげない動きだが、ボール扱いが絶品。
 世界一。それは、みんなの憧れだ。
 見たい。会いたい。触れ合えたら最高。そんな機会が10月20日の午後にあった。
 10月27日におこなわれるオーストラリア代表とのブレディスローカップ(神奈川・日産スタジアム)と、11月3日の日本代表戦(東京・味の素スタジアム)を戦うために来日したばかりのオールブラックスの選手たちが、横浜・日吉の慶大ラグビー部のクラウンドに登場した。
 オールブラックスをサポートするAIG ジャパン・ホールディングス株式会社(以下、AIG ジャパン)が協賛するイベントが催されていた。神奈川県と神奈川県ラグビー協会が共催する「AIG オールブラックス ラグビースクール」だ。
 中高生対象のスキルチャレンジ。タグラグビー教室。初心者ラグビー体験コーナー。正式なメニュー以外にも、子どもたちは世界一の選手たちと触れ合った。空を見れば青い。横には漆黒のアスリート。最高の午後だった。
 NO8キアラン・リード、SHアーロン・スミス、LOスコット・バレットが子どもたちと戯れていた。さすが超一流の選手たちだ。さりげないボールキャッチ。キック。アメフトのように、片手で、上から投げてもさまになる。
 こういうイベントは、特別なことを教わることがなくても、子どもたちはそこにいるだけで何かを得る。
 決して威張ることのない振る舞い。楕円球をやわらかく扱う。彼らがいじると、力まかせでないのに、ボールはパワーを得て、スーッと飛んでゆく。
 選手たちを代表して、アーロン・スミスが始まったばかりの日本滞在について楽しみを話した。
「ワールドカップはまだ1年先だけど、気運が高まっているように感じます。日本は素晴らしい国。来年の大会前も少し早めに来たいぐらい」
 安定したパフォーマンスができる理由を「常に良い試合をできるようにイメージしています。このツアーでもオーストラリアに勝って、いい1年にしたい」と話した。
 秋の陽の光を浴びながら「季候もいい。良い試合ができそう」と微笑んだ。
「ジャパンもとてもいいチームと思っています。ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチとは長く一緒に(ハイランダーズで)戦った。フミ(田中史朗)もいい仲間だった。南アフリカに勝ったり、成果を上げているチーム。注目しています」
 この穏やかな顔が、ハカになると目を吊り上げて、キックオフになると猛獣になる。
 子どもたちは、オンとオフのその違いを見て、またラグビーの本質を知ることになる。
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