ブレイクダウンや力強いボールキャリーなどで活躍したヤマハのヘル ウヴェ
(撮影:長尾亜紀)
サニックス戦で2トライを挙げるなど活躍しマン・オブ・ザマッチに選ばれたトヨタのジオ・アプロン
(撮影:宮原和也)
ジャパンラグビートップリーグは10月6日、第5節の4試合がおこなわれ、パナソニック ワイルドナイツが全勝キープで総勝点22となり、ホワイトカンファレンス4位以上が確定、プレーオフの1位〜8位決定トーナメント進出が決まった。
パナソニックは、京都・西京極総合運動公園でHonda HEATと対戦し、41−12で勝利。
ハーフタイム前にカウンターを許して7点差に詰められたパナソニックだったが、後半早々、モールから持ち出したHO坂手淳史がインゴールに突っ込み、点差を広げた。55分(後半15分)には、前半にもトライを挙げていたCTBハロルド・フォスターが軽快なステップで防御網を切り裂き追加点。68分にはCTB松田力也のインターセプトからチャンスとなり、連続攻撃の末、右WTBで先発していたルーキーの野口竜司がトップリーグ初トライを挙げた。さらに77分には、途中出場でワイルドナイツデビューとなったHO下釜優次もトライゲッターとなり、相手に3トライ差以上つけてのボーナスポイントも獲得した。
Hondaは1分4敗(総勝点4)。
同じカンファレンスでパナソニックを追うヤマハ発動機ジュビロは、静岡のホームグラウンドで東芝ブレイブルーパスを迎え撃ち、27−7で勝った。ヤマハは4勝1敗(総勝点19)となってホワイトカンファレンス2位をキープ。東芝は2勝3敗(総勝点11)となり、同5位に順位を下げた。
7−7で迎えた前半21分、ヤマハはFLクワッガ・スミスの中央突破でチャンスとなり、ゴール前ですばやく左へ展開し、WTBゲリー・ラブスカフニがインゴールに飛び込み勝ち越した。さらにPGで加点し、15−7で迎えた60分にはゴール前のスクラムで優勢となり、ボールを手にしたSOマット・マッガーンがフィニッシュ。76分にはSH吉沢文洋もトライを挙げ、ボーナスポイントも獲得している。
東芝は流れが傾きかけたところでラインアウトを失敗するなど、波に乗れなかった。
東芝を抜いてホワイトカンファレンス4位に浮上したのは、クボタスピアーズだ。奈良・天理親里ラグビー場でおこなわれたリコーブラックラムズ戦で、南アフリカ代表でもあるNO8ドウェイン・フェルミューレンらが攻守にわたってスピアーズを引っ張り、22−16で競り勝った。
クボタは3勝2敗(総勝点14)。リコーは勝敗数で並ばれたが7点差以内の敗戦だったためボーナスポイントを獲得し、総勝点15となってホワイトカンファレンス3位をキープしている。
そして、台風25号の影響で開催が心配された宗像サニックスブルース×トヨタ自動車ヴェルブリッツの試合は、福岡・グローバルアリーナで予定通りにおこなわれ、トヨタ自動車が8トライを挙げ52−7で大勝した。
トヨタ自動車は3勝1分1敗(総勝点18)となり、レッドカンファレンスの暫定1位に浮上。宗像サニックスは今季未勝利で5連敗(総勝点0)となった。