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NZが南半球4か国対抗戦3連覇! アルゼンチン奮闘するも金星ならず

2018.09.30

突破するリーコ・イオアネ。21歳でテストマッチ19試合出場、20トライ(Photo: Getty Images)

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ワイサケ・ナホロを懸命に止めるアルゼンチンのパブロ・マテーラ(Photo: Getty Images)
 ホームのウェリントンで南アフリカ代表に敗れ、テストマッチの連勝は9で止まった世界ランキング1位のニュージーランド代表“オールブラックス”だが、南米できっちり立て直し、ラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗戦)3連覇を成し遂げた。ブエノスアイレスのエスタディオ・ホセ・アマルフィターニで現地時間9月29日、アルゼンチン代表と対戦し、35−17で勝利。今季大会4勝1敗となり、2位の南アに勝点7差をつけたため、最終節を前に優勝が決まった。
 アルゼンチンは前節、35年ぶりにオーストラリアで同国代表に勝ち、勢いを持ってオールブラックスに挑んだが、28度目の挑戦で歴史的初勝利とはならなかった。
 前半6分にアルゼンチンがPGで先制したが、ニュージーランドはその2分後、WTBワイサケ・ナホロが鋭い走りで突破し、FBベン・スミス、WTBリーコ・イオアネとつなぎトライを挙げた。さらに17分、相手のラインアウト失敗により敵陣深くでチャンスを迎え、スクラムで押したあとボールを動かし、今度はナホロがトライゲッターとなった。黒衣WTBの躍動は続き、30分には敵陣10メートルライン付近でこぼれ球を拾ったイオアネが走り切り、追加点。
 21−3で迎えた後半、しばらく得点できなかったニュージーランドだが、55分(後半15分)、敵陣深くでFWがパワープレーを繰り返し、LOパトリック・トゥイプロトゥがインゴールに突っ込み、リードを広げた。
 一方、何度かゴールに迫りながらも決め手を欠いていたアルゼンチンだが、58分、敵陣深くのラインアウトからモールで前進したあと、ボールを持ち出したSHトマス・クベッリがディフェンスの間を突いてゴールラインに押さえ、トライが認められた。67分にはキック&チェイスからチャンスとなり、パワフルなFLパブロ・マテーラが突進してゴールに接近、すばやくリサイクルしてFBエミリアノ・ボフェリが左隅にフィニッシュした。11点差。
 しかし、ニュージーランドは72分、ゴール前のスクラムで優勢となりアドバンテージをもらうと、SOリッチー・モウンガがキックでインゴールにボールを転がし、CTBアントン・レイナートブラウンが押さえ貴重な追加点を獲得。黒衣の男たちが栄冠に輝いた。

南半球のタフな戦いを制して今年も王者となったオールブラックス(Photo: Getty Images)
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