石巻高校ラグビー部の皆さんにNTTコムから観戦チケット、日野から
応援Tシャツをプレゼント。君島さん(右から2人目)が着ているのは
石巻ラグビーのオリジナルウェア
交流は続いている。
9月22日に宮城・ユアテックスタジアムでおこなわれた日野レッドドルフィンズ×NTTコムシャイニングアークスのスタンドに君島良夫さんの姿があった。
両チームでプレーしていた君島さんは、両チームの協力を得て、同試合のチケットをファンにプレゼントした(15組30名)。石巻日日新聞紙上で希望者を募っていた。
現在はプロのキッキングコーチとして活動している君島さんと石巻との結びつきは震災後に始まった。
当時は現役プレーヤーだったものの、時間を見つけて石巻高校・宮城水産高校の合同チームに対し、技術指導をおこなった。復興支援の気持ちはいまも続いている。
君島さんはチケット応募の記事が石巻日日新聞に掲載されたときの記事で、「震災後に何ができるのかを常に考えてきた。今回は私が在籍した古巣2チームが宮城で戦う。育ててもらった両チームの試合を石巻の皆さんに見てもらい、そこからパワーを感じてもらえれば」と話している。
当日は好天に恵まれた。45-28。試合はNTTコムが快勝した。
君島さんは、石巻のラグビーファンとともにピッチを見つめた。
目の前で繰り広げられる迫力あるプレーに、みんな喜んでいた。
「たくさんの方のご協力のおかげで、今年も石巻市の皆さんをトップリーグの試合に招待させていただくことができました。石巻日日新聞の皆様、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス、日野レッドドルフィンズ、両チームの関係者の皆様のお力添えに心から感謝いたします。ありがとうございました。微力ながら、これからも石巻市の復興に向けて、ラグビーを通じて繋がっていけたらと思います」
キックの伝道師は、ラグビーの魅力もあちこちで広めている。