今夏ジャカルタで開催されたアジア競技大会で初の金メダルを獲得した女子セブンズ日本代表
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国際オリンピック委員会とワールドラグビーは9月17日、2020年の東京オリンピック出場権をかける7人制ラグビー(セブンズ)の予選過程を確定した。
東京オリンピックのセブンズには男女それぞれ12チームが参加し、2020年7月27日から8月1日にかけて(男子:7月27日〜29日/女子:7月30日〜8月1日)東京スタジアムで開催される。
日本はホスト国として自動的に出場資格があり、ワールドラグビーからの通達および日本オリンピック委員会の承認を経て、男子、女子ともに出場権獲得。
Team Japan 2020 男女7人制日本代表の岩渕健輔総監督は、「長い歴史のなかで、尽力してきた多くの選手、スタッフ、そして支えてきてくださった方々に心から感謝いたします。皆様にいただいた出場権には、2020年7月27日から8月1日までの6日間のグランド上でのパフォーマンスで恩返しいたします。あと600日余りで、日本ラグビーの今後50年が決まると考えています。強い覚悟と決意でのぞみます」とコメントした。
男女とも残りは11枠で、予選によって出場権を争う。
2016年のリオオリンピックと同様に、「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ」の上位4チームに東京オリンピックの出場権が与えられることとなり、女子は今年10月20日から、男子は11月30日からはじまるセブンズシリーズ2018-2019でコアチーム(強豪国)が切符獲得を目指す。
さらに、2019年6月から12月にかけて開催される地域予選(アジア、アフリカ、オセアニア、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ)の各地域1位チームが出場資格を獲得する。
そして、東京オリンピックへの最後の出場枠は、敗者復活戦により決定される。各地域予選の2位、3位チームが参加し、男女それぞれ12チームによる敗者復活戦で優勝したチームが最後の出場権を獲得することとなる。
2016年のリオ大会では、ラグビーが92年ぶりにオリンピック正式競技となり7人制で実施され、男子はフィジーが国家史上初のオリンピック金メダルを獲得し、国民が熱狂。初めておこなわれた女子競技ではオーストラリアが歴史的な優勝を遂げた。
オリンピック競技となった影響もあり、最近のニールセンの調査では、ラグビーセブンズのファンベースは3,000万人以上に成長したと推定している。サンフランシスコでのワールドカップ・セブンズ2018を成功させたアメリカや、中国、インド、ブラジルなどの新興市場で大幅な成長を見せ、国際的に広がっている。