ラグビーリパブリック

再昇格のホンダはリコーに惜敗 小林主将「いい経験が積めた」

2018.09.02

後半に一時逆転のトライを挙げたホンダの伊藤玖祥(撮影:?塩隆)

 トップリーグ再昇格のHonda HEAT(ホンダ)が、リコーブラックラムズ相手に接戦を演じたが、惜しくも復帰戦勝利を手にすることはできなかった。ホワイトカンファレンス第1節、9月1日に東京・秩父宮ラグビー場で対戦し、34−39で敗れた。
 開始2分にFBエイダン・トウアのトライで先制し、日本代表WTBでもあるレメキ ロマノ ラヴァがキック&チェイスからファイブポインターになるなどして前半を21−24と競った。
 後半早々にはWTB生方信孝がインターセプトから走り切り、逆転。10分後にゲームをひっくり返されたが、57分(後半17分)には懸命につないでギャップを突いたSH伊藤玖祥がゴールに持ち込み31−29とする。
 しかし、リコーは61分にスクラムでPGチャンスを得、SOロビー・ロビンソンが決めて再逆転。77分にはゴール前のスクラムから攻めてキャプテンのCTB濱野大輔がトライを挙げ、チャレンジャーを退けた。
 勝った濱野キャプテンは、「トップリーグチャンピオンになるために重要な試合。最後は勝利への貪欲さでリコーが上回った。(最後の自身のトライは)ホンダヒートの弱点として、あのスペースが空く(スクラムでNO8が左に仕掛け、その左にCTB濱野が走り込む)と自分たちで分析していた部分だった。最後に取れて良かった」とゲームを振り返った。
 神鳥裕之GM兼監督は、「難しいゲームになった。きょうはリコーのラグビーではなかった。ディフェンスの強みを生かすはずが……」と厳しい評価。「もっと締まった試合をしたい。問題なのは、全体にタックルが高いこと。ウチはチョップタックルのチームなのに、上にいく場面が多過ぎた」と修正点を明らかにした。
 一方、敗れたホンダのダニー・リー監督は、劣勢だったスクラムについて問われ、「スクラムも他のプレーについても言えるのは、強いチームは、その局面で圧倒できる時間帯を作れるということ」とコメント。
 FLの小林亮太キャプテンは、「一進一退の攻防だったが、スコアのあと流れに乗るべきところでセットプレーでリズムに乗りきれなかった。スクラムもプレッシャーを受けていた。スクラムに関しては経験も重要。これから成長するにあたって、きょうはいい経験が積めたと思う」と語った。
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