ラインアウトに勝ってボールを送る南アのエベン・エツベス。怪我から復活しフル出場
(Photo: Getty Images)
9年ぶりの南半球王座を狙う南アフリカ代表は、現地時間8月18日、地元ダーバンのキングスパーク・スタジアムで迎えた2018ラグビーチャンピオンシップの初戦でアルゼンチン代表と対戦し、34−21で競り勝った。
両チームとも、来年のワールドカップを前に指揮官が替わったばかり。南アは6月のテストシリーズからラシー・エラスマス新ヘッドコーチが率いており、アルゼンチンはマリオ・レデスマ新体制となっての初陣だった。
先制したのは南ア。前半8分、連続攻撃をCTBルカンヨ・アムがフィニッシュし好スタートとなった。
しかし、アルゼンチンは15分、敵陣深くでハイパントも使ってプレッシャーをかけ、SOニコラス・サンチェスがゴールラインを割る。27分にはWTBラミロ・モヤノがルーズボールを拾ってゲインし、FLパブロ・マテーラにつなぎ連続トライが生まれた。
追う立場となった南アは32分、FBヴィリー・ルルーがクロスキックを放ち、ボールを確保したWTBアピウェ・ディアンティがゴール左隅に飛び込み、10−14と点差を詰めて折り返した。
ホームで負けられない南アは後半開始早々、SHファフ・デクラークのキックに反応した快足のディアンティがチェイスに競り勝ってトライを決め、逆転。
さらに、スクラムでペナルティを勝ち取り敵陣深くに入った49分(後半9分)には、中央付近のパワープレーでディフェンダーを引きつけ、大外に振ってWTBマカゾレ・マピンピがファイブポインターとなった。南アは53分にもスピーディーなチームアタックでマピンピの連続トライを演出。
67分にアルゼンチンのCTBマティアス・モロニがインターセプトからトライを決めたが、南アは3分後、ゴールに迫って間隙を突いたSHデクラークが点差を広げ、勝利を引き寄せた。
両チームは一週間後、アルゼンチンのメンドーサ(エスタディオ・マルビナス)で再戦する。
なお、シドニーでおこなわれた開幕節のもう1試合は、ニュージーランド代表が38−13でオーストラリア代表に快勝した。