2019年日本開催のラグビーワールドカップ会場となる岩手県・釜石鵜住居復興スタジアムのオープンイベントが8月19日に開催された。
会場では朝から地元釜石市民、レジェンドマッチをおこなう新日鐵釜石、神戸製鋼のファン、メモリアルマッチで釜石シーウェイブスと対戦するヤマハ発動機ジュビロのファンら、6350人が詰めかけた。
岩手県中学選抜がモールからトライへつなげた(撮影:見明亨徳)
岩手県中学生選抜と横浜ラグビースクールの試合は、3試合おこない43−19で岩手が勝利した。ラインアウトからモールで押し込むトライや、素早いパス回しからバックスが取り切るなど、一体感のあるラグビーを見せた。
新日鐵釜石と神戸製鋼のレジェンドたち(撮影:見明亨徳)
12時からの新日鐵釜石OB×神戸製鋼OBのレジェンドマッチ(10分間)は、釜石が先制トライを挙げるも神戸が取り返し、ゴール成功の差で神戸が7−5で制した。
ファンはレジェンドたちが繰り広げるつなぐラグビーを楽しんだ。若手OBも入ったOB戦(20分間)では、神戸から出場の伊藤剛臣さんがトライを奪い場内から大歓声を受けた(釜石が24−17で勝利)。
「Jupiter」を歌う平原綾香さん(撮影:見明亨徳)
キックオフ宣言をする洞口留伊さん(撮影:見明亨徳)
そして13時、オープニングセレモニーが始まった。歌手の平原綾香さんが「Jupiter」を歌い上げる。スタジアムが建つ場所に東日本大震災時にあった釜石東中の生徒と「いつかこの海を越えて」を歌った。
13時55分のキックオフ宣言では洞口留伊さん(釜石高2年)が未来に向かう釜石の姿を堂々と話して感動を与えた。
釜石シーウェイブスの新人SH二宮昂生もトライを奪った(撮影:見明亨徳)
ハーフタイムにエグザイルと中学生がダンスを披露(撮影:見明亨徳)
14時、いよいよメインの試合、釜石シーウェイブス×ヤマハ発動機ジュビロ戦が始まった。
ブレイクダウンで体を張り続ける釜石にヤマハが押される。前半6分、ヤマハゴール前でラックを重ねた釜石がFBユーゲン・フィサーのトライで先制した。その後はシーソーゲーム。ヤマハが15−14でリードし後半へ。
ハーフタイムでは、「ダンスで日本を元気に! 夢の課外授業 中学生Rising Sun Project 2018」でエグザイルのメンバーと釜石東中、大船渡赤崎中、会津若松湊中の生徒らがダンスパフォーマンスを披露した。
試合後半。3分、13分にヤマハが2トライ奪い29−14とした。しかし釜石も粘り、38分、40分とトライを返し、29−24でノーサイドに(ヤマハが勝利)。
試合後、釜石は応援団、シーウェィブスジュニアと記念撮影をし、楽しい1日を終えた。
(文:見明亨徳)
試合を終え、釜石シーウェイブスとヤマハ発動機は健闘を称えあった(撮影:見明亨徳)